フロリダ州・ボカ・ラトンに拠点を置く消費者権利を専門とする弁護士事務所が、「マイアミ市」と ULTRA マイアミの主催者である「Event Entertainment Group」に対して集団起訴を起こしたと報道された。
起訴内容は ULTRA マイアミに対して返金対応をするように求めたものとなっている。

集団起訴を起こしたうちの一人である、2020年の ULTRA マイアミのチケット保持者でありフロリダ州在住の Corwin Law(コーウィン・ロウ) さんは「ULTRA マイアミは詐欺的取引行為を行なった」と主張している。


マイアミ州・デイド郡の裁判所に提出された集団起訴では「ULTRA は非良心的、不正、詐欺的取引行為を行い、フェスティバルを宣伝し、チケット購入を促進し、個人のお金を使用し、その宣伝されたフェスティバルに参加させようとしたが、それがキャンセルとなった。チケット購入者にチケットを払い戻しさせるオプションを与えなかった」としている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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弁護士事務所の Marcus W. Corwin(マーカス W. コーウィン)弁護士は以下のように述べている。

主催者が2020年の中止を延期として「塗り替え」し、払い戻しの代わりとなる特典パッケージを不当に提供した。これは全く受け入れられないことだ。2年以上も消費者の払い戻しを保留にしていることは全くもって不当であり、またマイアミ市は2022年または2023年にフェスティバルが開催されるか否かの保証もないのに、それを許可している。これは不公正の、そして取引協定の乱用だ。

チケット保持者は、2021年度のチケットを2022年に繰り越すことは可能となっているが、ULTRA マイアミがチケットの払い戻しを拒止したことを非難している。フェスティバルがこの状況下において開催するか否かの討論はなかったが、主催者はチケットの払い戻しをするべきであったと述べている。

また、払い戻しに関して現在も不透明であるにも関わらず、ULTRA マイアミは2022年の開催日程を発表している。


同弁護士事務所のウェブサイトには、下の記載がある。

「非倫理的で強欲な企業」が消費者の金を差し控えることが多い。また、チケット保持者がコンサート、スポーツイベント、その他のイベントのチケットの払い戻しを拒否された場合、訴訟を起こすことが可能である。

果たして ULTRA マイアミは今後どうなっていくのだろうか。そして2022年の開催は可能なのだろうか……。今後も Ultra Miami の動向を見守っていこう。