今夏、スペイン・イビザ島のビーチに遊びに行く観光客は、法律により必ずマスクを着用しなければならないようだ。
2021年3月30日から「フェイスマスク法」と呼ばれる法案が施行されたためである。


 

フェイスマスク法とは?

スペインが発表した新たな法律「フェイスマスク法」は、その名の通りフェイスマスク着用を義務付けるもの。「公共の道、屋外、公共・または一般に公開されている閉鎖された場所」にてフェイスマスクを必ず着用しなければならないという法律だ。

昨年の夏もマスク着用を義務付ける法律が導入されたそうだが、今回の新しい法律は、昨年の夏よりもさらに厳しいものとなっている。上記のほか「ソーシャルディスタンスを必要とする場所ではマスク着用必須」となっている。


日本ではマスク着用は法律上義務付けられていないものの、現在は誰もがマスクを常に着用し、日常生活において必要不可欠なものとなっている。
ヨーロッパではワクチン接種が迅速に進められているものの「ワクチンを接種したからマスク着用しなくても良い」というわけではなさそうだ。
 

ワクチンパスポート

更にイビザ島は「ワクチンパスポート」を2021年6月から導入する予定となっている。
スペイン政府によると、イビザ島を含む全てのバレアレス諸島に観光に行く場合「ワクチンパスポート」が入国の必須条件になるそうだ。スペインの Reyes Maroto(レジェス・マロト)観光大臣は「旅行に関して言えば、この新型コロナのワクチン証明書によって現在の規制が大きく変わるだろう。夏までには導入可能だ」とコメントしている。

また観光大臣は、この「ワクチンパスポート」が機能するためには、スペインのかなりの割合の人口がワクチン接種を受ける必要があり、リスクなしで夏のシーズンを迎えるには最大限の確信を持たなければならない、としている。


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スペインがこれだけ迅速に観光客受入れの準備をする1つの理由として、観光がスペインで最も重要な産業の1つとなっている点が挙げられる。特にナイトクラブが多数あるイビザ島は、年間約80百万人の観光客を迎え入れており、国のGDPの12%以上を支えている。

もし、日本から海外への旅行が可能になった際に、スペインに観光に行くことになったら「ワクチンパスポート」の保持と「マスク着用義務」をお忘れなく。