mixmag によると、2023年度からアメリカ・オレゴン州にて「シロシビン・サービス・センター / マジックマッシュルーム・サービス・センター」が設置されることが発表された。この施設は、マジックマッシュルームの幻覚作用成分であるシロシビンを治療薬として供給する事が認められる場所である。


このセンターの開設は、2020年11月、オレゴン州法案「Oregon's Ballot Measure 109」にて「マジックマッシュルーム・サービス・センター」の導入が正式に可決されたものによるものである。
なお、2016年にインペリアル・カレッジ・ロンドンが行った臨床試験では、シロシビンは「重度のうつ病」治療に有効との研究結果も発表されている。

このオレゴン州の措置は、2名の心理療法士によって設立されたオレゴン州の支援団体が取り組んでいたもので、メンタルヘルスに関する治療法、そして薬物乱用を治療するために、成人にシロシビンを安全に提供するネットワークとなる「シロシビン・サービスセンター」を州が設置することを可能としたものである。

これは、昨年決議されたオレゴン州での薬物の非犯罪化 に続くものとなっており、ケタミンLSD などの違法薬物を「治療薬」や「セラピー」として使用することが主流になりつつあると mixmag は伝えている。今年3月には、うつ病、不安症、依存症や楽物乱用の治療としてケタミンを使用する「ケタミン・セラピー・センター」がイギリスにオープンしたと Bristollive が報告している。

※注意※
日本では、マジックマッシュルームは2002年より「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」の第2条で麻薬原料植物として規制対象になっているため犯罪の対象となる。