今現在、世界のほとんどの国では16歳以下の子どもは新型コロナウイルスのワクチン接種の対象となっておらず、また、日本で薬事承認されているファイザー社のワクチンも16歳以上が対象となっているが、Reuters その他の海外メディアは、新型コロナワクチンが急速に普及しているイギリスでは、政府が冬場の新型コロナウイルス再流行を防ぐ手段として、早ければ8月から子どもを対象としたワクチン接種の計画を立てていると伝えている。


この12歳以上へのワクチン接種は議論を呼んでいることも確かであるとのことだが、新型コロナウィルスに打ち勝つためのこれまでの努力を無駄なものにしないために、そして現在の状況を後退させないためにも、子どもへのワクチン接種は必要なことであると考えられているとのことだ。

またイギリスは今夏、フェスティバルなどが解禁される予定となっているため、それによる新たな新型コロナ変異種の出現・再流行・状況悪化を懸念し、子どもへのワクチン接種以外にも、追加措置が検討されているそうだ。

今のところ、子どもや若者が感染しても重症に至らないケースが多いが、ウィルスを拡散させてしまう可能性は大いにある。イギリスの保健省は、子どもへのワクチン接種に関してはまだ決議されていないと発表しており、6歳から17歳までの300人のボランティアの臨床試験が終了し、研究から得られた安全性データが解析された後、専門家によって報告される予定となっている。