Eminem(エミネム)、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)といった、各シーンを代表するスーパースター・アーティストたちから、アーティストのノミネートに関する厳しい批判を受けた米・グラミー賞(Grammy Awards)が、その後、ノミネートの指名プロセスを変更したとのことだ。

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グラミー賞を主催する The Recording Academy(ザ・レコーディング・アカデミー)は、アーティストたちからの批判を受けた後、指名プロセスを再考、昨年のセレモニーで、Spotify で世界で2番目にストリーミングされているアーティスト、The Weeknd がノミネートから漏れた後、アーティストたちは組織の指名プロセスの透明性を求めるよう要求。それに対し、The Recording Academy は匿名の審査委員会を通して候補者を決定することをやめるとのことだ。また、The Recording Academy のメンバーが投票できるカテゴリの数を変更し、2つの賞のカテゴリを追加。この変更に伴い、The Recording Academy は「音楽の風景と共に変化し、グラミー賞のルールとガイドラインが透明で公平であることを保証するという継続的な取り組みを反映する」ことを目指しているという。

この新たなシステムでは、全ての候補者が The Recording Academy の投票メンバーによる数千の投票によって決定されるようになる。これは、式典の4つのメインカテゴリ「Best Album」「Song of the Year」「Record of the Year」「Best New Artist」に合うように、全てのアーティストから少なくとも20人が上位8人の候補者を選んだ以前のシステムとは対照的なものとなる

「The Recording Academy にとって、前例のない変革の年だった。アワードプロセスの最新のアップデートで、成長の旅を続けることができたことを誇りに思う」と、The Recording Academy の CEO/最高経営責任者である Harvey Mason Jr. は述べている。

なお、このグラミー賞指名プロセスの変更に対し、今のところ Eminem や The Weeknd からのコメントはまだないようだ。