LAS VEGAS WEEKLY によると、ラスベガスではナイトクラブ/ストリップクラブ「Larry Flynts Hustler Club」新型コロナウイルスワクチン予防接種のための臨時の会場として使用されたとのことだ。
「Larry Flynts Hustler Club」の予防接種会場は、金曜の夜、ストリップクラブの営業時間前に数時間に渡って開催され、約100人がワクチン接種を受けた。近隣で働くダンサーやパフォーマーも、出勤前にランジェリーのようなコスチュームを身に纏った状態で予防接種を受けに来たという、なんともラスベガスらしい光景も見られたようだ。

この「Larry Flynts Hustler Club」は、ミラーボールが輝き、多数のライトが点灯しているといういかにもストリップクラブといった内装で、ワクチンの予防接種会場としてはかなり異例なものとなるが、現在までの時点で新型コロナウイルスのワクチン接種に非積極的な層にも接種を促すためには一定の効果を得たという。

「これは、人々にアクセスするための一つの方法だわ。目新しさを好む人々を惹きつけるかも知れないと思う」と、ネバダ州南部保険地区の主任看護師である JoAnn Rupiper は述べている。


実際に「Larry Flynts Hustler Club」に予防接種を受けに来た人の中には「ワクチンを接種することに気が進まなかった」と語る人や、ワクチン接種を延期し続けていたという人もいたようだが、しかし「ストリップクラブでワクチン接種が受けれるのなら……」と、接種を受けることにしたと語っていたそうだ。

なお「Larry Flynts Hustler Club」で新型コロナウイルスワクチンの予防接種を受けると、予防接種を受けた人が5人までの友人とともにストリップクラブに無料入場できる会員カード、無料のアルコールボトル、"ワクチン予防接種を受けたダンサー" によるダンス等の特典が付いてくるそうだ。

ラスベガス当局者は、「Larry Flynts Hustler Club」が系列のニューオリンズのストリップクラブを予防接種会場として解放した後、ラスベガスでも予防接種のための会場としてポップアップクリニックを開催することについて同社にアプローチした。

ラスベガスのあるネバダ州当局は、これまで協会や学校、シニアセンターといった場所で開催する新型コロナウイルス予防接種のためのポップアップクリニックに関して期待を寄せていたが、現在はそこにストリップクラブも加えられ、更に多くの人々に新型コロナウイルスのワクチン接種を促すとのことだ。

また、アメリカ国内では全国的に、人々のワクチン接種スピードが鈍化してきており、新型コロナウイルスワクチンに対して否定的な層にアピールするため、政府や企業は様々な方法に目を向けているという。

マリファナの薬局はワクチン接種をする人々に対してマリファナのジョイントを提供し、醸造所はショットとチェイサーを、またオハイオ州では来週、予防接種を受けることにより100万ドルの賞金や5つの学費・生活費等を全て含めた大学の奨学金が当たる宝くじに参加できるシステムが導入される。