米国当局は新型コロナワクチンの普及のために様々な手段を取っており、中には「無料ビール提供」「マリファナ提供」「100万ドル(日本円:約1億円)が当たる宝くじがもらえる」等の特典付きワクチン接種キャンペーンまで登場し、必死になってワクチン接種を呼びかけている。
そんな中、ロックのプロモーターが新たに編み出したワクチン接種の特典が「チケットのディスカウント」だ。
アメリカ・フロリダ州にて、ロックバンド Teenage BottleRocket(ティーンエイジ・ボトルロケット)、MakeWar(メイクワー)、Rutterkin(ルッターキン)が出演するコンサートが開催される。そのコンサートでは、参加者が新型コロナウイルスワクチン接種を完了したという証明を見せると、チケットが「ディスカウント」され、18ドル(日本円:約1,900円)で購入できるとのことだ。
ワクチン接種の証明がない参加者のチケット代は 999.99ドル(日本円:約10万9千円)であるため、ワクチン接種者には 980ドルもディスカウントされることになる
プロモーターである Leadfoot Productions の Paul Williams(ポール・ウィリアムズ)は、下記の様にコメント。
このワクチン接種についてのプロモーションは、多くの人から肯定的な反応を貰ったものの、一部の人々からは反感を買ったという。現在、ワクチンは12歳以上であれば誰でも接種可能となっています。そして人々は再びライブコンサートに参加したいと声を上げています。私たちは安全な環境で提供したいと思っています。
また、ヘッドライナーである バンド Teenage BottleRocket は、当初はこのプロモーションに懐疑的であったが後に理解したそうだ。
バンドのボーカル兼ギターの Ray Carlisle(レイ・カーライル)は、SNS を通じファンに呼びかけた。
Global Times によると、アメリカにおけるワクチン接種数は4月中旬頃から急激に鈍化し始めているという。「僕たちはこの公演を今後のお手本にしたいと思っている。僕たちはワクチン接種を行なった。だからみんなもワクチンを接種してくれると嬉しい。僕たちと一緒にパーティーをしよう!安全が第1、その後にパーティーだ!」