Mirror によると「中国が初期の武漢でのアウトブレイクに関する新型コロナウイルスのデータを削除した」との報告書が発表されたとのことだ。

Jesse Bloom 教授が発表した研究論文によると「削除された、高い重複度での塩基配列解析するディープ・シークエンスと呼ばれるデータを復元することで、初期の武漢 SARS-CoV-2 の流行を明らかにできる」とのことだが、中国は、新型コロナのパンデミック初期にその存在を曖昧にするために、武漢での初期症例に関する新型コロナウイルスの重要なデータを削除したとされている。


分析によると、武漢市内の市場で最初に発見される前から、新型コロナウイルスは広がっていたとのことで、新型コロナウイルス流行初期の「SARS-CoV-2配列」を含むデータは、アメリカ国立衛生研究所の Sequence Read Archive と呼ばれる場所から削除されたと報告されている。Sequence Read Archive とは、科学研究の再現性担保及びデータ解析による新たな発見を支えるために、生シークエンスデータとアライメント情報をアーカイブする場所であるとのことだ。

Jesse Bloom 教授は以下のようにコメントしている。

Google Cloud から削除されたデータを復元し、13種類の初期流行ウイルスの一部の塩基配列を再構築する。更に「削除」する妥当な理由がない。従って、これらのデータはその存在を不明確にするために削除された。

ここ数週間でアウトブレイクの発生源に関する世界保健機関の全面的な調査を求める声がここ数週間で再燃し、アメリカ大統領 Joe Biden が調査を要請しているとのことだ。