Travel Donkey によると、新型コロナウイルスのデルタ株のクラスターがオーストラリア・シドニー東部で発生し、その後も広がりを見せていることから、シドニーの大都市圏及び周辺地域は、6月26日の午前6時〜7月9日の23時59分までの2週間、再びロックダウンとなった。
CNN によると、オーストラリア市民の間では、オーストラリア政府による新型コロナウイルス対策にフラストレーションが溜まっていると報道している。シドニー郊外のアナンデールにヴィンテージ・ショップを構えるオーナーは、店頭に以下の看板を掲げている。
Our World in Data によると、オーストラリアのワクチン接種率は4%強。一方、アメリカは46%以上、英国では47%である。
また、The Sydney Morning Herald、The Age、Resolve Strategic が共同で行った調査によると、調査対象となった成人が今後数ヶ月以内に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるかという質問に対し「全く受けるつもりがない」と答えた人は15%、「受けるつもりがない」が14%となっており、オーストラリア国民は新型コロナウイルスのワクチン接種に対して消極的であることが明らかとなったと CNN は伝えている。
オーストラリア当局は、オーストラリアの国境を開放するために、人口の約80%がワクチンを接種することを目標に掲げている。しかし、それには程遠い現状に、Scott Morrison 首相は「2022年のクリスマスまで国境を開放できるか約束できない」と述べている。
5月29日までの時点で、日本では約1,100万本のワクチン接種が行われており、人口の2.4%が2回目の接種を完了しているのに対し、オーストラリアでは約400万本のワクチン接種が行われ、2回目のワクチン接種を終えたのは人口の2パーセント以下であるそうだ。
それぞれの国によって、新型コロナウイルスに対する対応、対策、迅速度、ワクチン接種に対する意識にだいぶ温度差があるようだ。当初はオーストラリアの対応を称賛する声が多かったが、今となっては国内での死亡者数が少ないことが、ワクチンの副作用のリスクととワクチンを接種せずコロナに感染して重症化するリスクを天秤に掛けた際に、オーストラリア国民がワクチン接種に二の足を踏む原因となっているように見受けられる。
ワクチン接種が進まなければ国境も解放できず、更に感染が拡大するたびに「ロックダウン」を繰り返さなければならないという状況に置かれたオーストラリアは今後、どのような方向に進んでいくのだろうか。
CNN によると、オーストラリア市民の間では、オーストラリア政府による新型コロナウイルス対策にフラストレーションが溜まっていると報道している。シドニー郊外のアナンデールにヴィンテージ・ショップを構えるオーナーは、店頭に以下の看板を掲げている。
Dear @ScottMorrisonMP the 4% of Sydney fully vaccinated and the other 96% who are not, thank you for your contribution to this lockdown. It couldn’t of happened without you! #covidnsw #sydneycovid #sydneylockdown #nswpol #auspol pic.twitter.com/8XhaQlTgqR
— James Powditch (@james_powditch) June 26, 2021
親愛なるお客様へ
私たちは当分ショップを閉めます。何故なら役立たずで間抜けな Scott Morrison (オーストラリアの首相)のせいです。パンデミックになってから18か月も経っているのにも関わらず、人口の4%しかワクチンを接種しておらず、彼は、たったそれだけのワクチンしか注文していないからです。
■ オーストラリアのパンデミックに対する対応
オーストラリアは、新型コロナウイルスのパンデミックの初期対応や、経済を軌道に戻したことで賞賛されていた。オーストラリアでは少数の感染者が出るたびに厳しいロックダウンをして感染拡大を抑えていたが、CNN によると、オーストラリアは長期的なロックダウンを防ぐためのワクチンを確保できなかったと伝えている。なお、オーストラリアの国境はほぼ1年以上封鎖されている。■ ワクチンに対する国民の意識
オーストラリアでは、人口2,500万人に対し、新型コロナウイルスでの死亡者数は現在までに910名。先進国の中で死亡者数が最も少ない国の1つであり、症例者数も低い水準を保っている。Our World in Data によると、オーストラリアのワクチン接種率は4%強。一方、アメリカは46%以上、英国では47%である。
また、The Sydney Morning Herald、The Age、Resolve Strategic が共同で行った調査によると、調査対象となった成人が今後数ヶ月以内に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるかという質問に対し「全く受けるつもりがない」と答えた人は15%、「受けるつもりがない」が14%となっており、オーストラリア国民は新型コロナウイルスのワクチン接種に対して消極的であることが明らかとなったと CNN は伝えている。
オーストラリア当局は、オーストラリアの国境を開放するために、人口の約80%がワクチンを接種することを目標に掲げている。しかし、それには程遠い現状に、Scott Morrison 首相は「2022年のクリスマスまで国境を開放できるか約束できない」と述べている。
■ オーストラリアのワクチン確保数は?
Scott Morrison 首相は「ワクチン接種が増加するのは、7月からだろう」とコメントしている。オーストラリアは4月30日時点で、500万回分の新型コロナウイルスワクチンを確保しており、更に5月にはモデルナから2,500万回分のワクチン供給を確保している。しかし World Voice によると、オーストラリアの新型コロナウイルスワクチン接種は進んでいるもののとてもスローペースであるとのことだ。5月29日までの時点で、日本では約1,100万本のワクチン接種が行われており、人口の2.4%が2回目の接種を完了しているのに対し、オーストラリアでは約400万本のワクチン接種が行われ、2回目のワクチン接種を終えたのは人口の2パーセント以下であるそうだ。
それぞれの国によって、新型コロナウイルスに対する対応、対策、迅速度、ワクチン接種に対する意識にだいぶ温度差があるようだ。当初はオーストラリアの対応を称賛する声が多かったが、今となっては国内での死亡者数が少ないことが、ワクチンの副作用のリスクととワクチンを接種せずコロナに感染して重症化するリスクを天秤に掛けた際に、オーストラリア国民がワクチン接種に二の足を踏む原因となっているように見受けられる。
ワクチン接種が進まなければ国境も解放できず、更に感染が拡大するたびに「ロックダウン」を繰り返さなければならないという状況に置かれたオーストラリアは今後、どのような方向に進んでいくのだろうか。