「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」と称される、エーゲ海中部・キクラデス諸島に属するギリシャ領の島「ミコノス島」。美しい街並みで知られるこの島は、夏のバケーション・シーズンには毎年100万人以上が訪れるギリシャで最も人気の高い観光地である。

だがそのバケーション・シーズンに差し掛かかった今、新型コロナウイルス感染者数が増加したことにより、感染拡大防止のための新たな規制が発表された。


新たな制限の内容とは「レストランやバーで音楽をかけることは24時間禁止」そして「夜間午前1時〜午前6時までの外出も禁止」という2点。外出禁止に関しては、通勤・通学は免除されているようだ。

ミコノス島は、富裕層の観光客が多く、観光業はギリシャ経済を強化する上で最も重要な分野となっている。この制限によってギリシャ経済は、昨年と2021年の2シーズンに渡り、新型コロナウイルスの影響を受けることになる。

▼ Cavo Paradiso Mykonos

ミコノス島で最も人気のあるナイトクラブ「Cavo Paradiso Mykonos」では、毎年夏のシーズンに多数のダンスミュージック・アーティストの公演が開催されることで知られているが、この制限を受け、クラブの経営者は以下の声明文を発表した。
 

(一部翻訳)
親愛なる皆さんへ
ギリシャ政府は新型コロナウイルスに関する新たな制限をミコノス島へ発令しました。本日17日(土)午後6時から音楽は禁止となります。また午前1時から午前6時までは外出も禁止となります。
この制限は7月26日までとなっていますが、その後の措置については今後発表されます。そのため、大変申し訳ございませんが7月26日までに予定されているイベントは全てキャンセルとなります。

ギリシャ全土で感染者数が増加しているため、ミコノス島に設けられた制限は、今後ギリシャ全土に課せられる可能性もあるそうだ。それについて、政府は以下のようにコメントしている。

この美しい島に住む居住者、観光者、専門家、全ての方がこの厳密な措置に従ってください。そうすれば、新型コロナウイルスの拡散を迅速に抑制し、コントロールし、ミコノス島は正常な状態に戻ることができます。


Cavo Paradiso Mykonos

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