また先進国の中には、新型コロナウイルスワクチンが日本よりも早い段階で普及している国も多く、アメリカでは既に9月下旬より、ブースターとしての三回目の接種に関しても、二回目の接種から8ヶ月の期間を空けてスタートすることが決定している。
ただ、反ワクチンの人々や、新型コロナウイルスを軽視する若者を中心とした人々が接種を拒否していることによって、ワクチン摂取率が頭打ちになってきている感もあるようだ。
Google で世界の国々の新型コロナウイルスワクチン接種数/人口比が検索できる!?
各国の新型コロナワクチン摂取数などが Google で検索できることをご存知だろうか?Googleでは、各国の「ワクチンを1回以上接種」「必要回数のワクチン接種完了」した人数(回数)の総数や、その人口比を、日付別で確認することができるのだ。
今回は、今現在 Google で確認できる8月22日現在の上記の数を、いくつかの国別に抜粋して一覧にしてみた。
世界各国の新型コロナワクチン接種回数と人口比
※8月22日現在(一部の国はそれぞれ最終公開データ日のもの)
【全世界】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 2,536,627,389人/人口比 32.5%
必要回数のワクチン接種完了 合計 1,908,711,003人/人口比 24.5%
【日本】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 66,534,506人/人口比 52.7%
必要回数のワクチン接種完了 合計 51,775,600人/人口比 41.0%
【大韓民国】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 25,910,685/人口比 50.1%
必要回数のワクチン接種完了 合計 11,565,121/人口比 22.4%
【中国大陸】
※8月12日時点が最終公開データ
接種数のみ 1,832,450,000
【台湾】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 929,0591/人口比 39.4%
必要回数のワクチン接種完了 合計 777,171/人口比 3.3%
【タイ】
※8月19日時点が最終公開データ
ワクチンを 1 回以上接種 合計 19,586,009/人口比 28.1%
必要回数のワクチン接種完了 合計 5,705,200/人口比 8.2%
【インド】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 451,186,857/人口比 33.0%
必要回数のワクチン接種完了 合計 129,584,967/人口比 9.5%
【ロシア】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 4,2280,854/人口比 29.3%
必要回数のワクチン接種完了 合計 34,521,025/人口比 23.9%
【アメリカ】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 201,425,785/人口比 61.4%
必要回数のワクチン接種完了 合計 170,821,621/人口比 52.0%
【イギリス】
※8月21日現在
ワクチンを 1 回以上接種 合計 47,643,064/人口比 71.5%
必要回数のワクチン接種完了 合計 41,688,636/人口比 62.6%
【オーストラリア】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 10,867,085/人口比 42.8%
必要回数のワクチン接種完了 合計 6,144,014/人口比 24.2%
【カナダ】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 27,612,197/人口比 73.5%
必要回数のワクチン接種完了 合計 24,767,249/人口比 65.9%
【イタリア】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 41,478,122/人口比 68.7%
必要回数のワクチン接種完了 合計 35,241,855/人口比 58.4%
【オランダ】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 11,925,013/人口比 69.0%
必要回数のワクチン接種完了 合計 10,589,191/人口比 61.3%
【アイスランド】
※8月4日時点が最終公開データ
ワクチンを 1 回以上接種 合計 270,701/人口比 75.8%
必要回数のワクチン接種完了 合計 254,691/人口比 71.3%
【イスラエル】
ワクチンを 1 回以上接種 合計 5,900,063/人口比 65.2%
必要回数のワクチン接種完了 合計 5,445,558/人口比 60.1%
【アフガニスタン】
※8月11日時点が最終公開データ
ワクチンを 1 回以上接種 合計 770,302/人口比 2.0%
必要回数のワクチン接種完了 合計 219,159/人口比 0.6%
新型コロナウイルスワクチンの普及が遅れを取っていた日本だが、その後政府がワクチン確保に奔走したお陰で、今現在では徐々に他の先進国の数/人口比に向けて追い上げを見せている。
オリンピック以前にはなかなか予約が取りにくかった新型コロナウイルスワクチンだが、最近ではどの自治体でも徐々に追加の予約枠が解放されつつある現状だ。
一方、フェスやナイトクラブでもワクチンが打てたり、海外からのワクチン接種旅行も歓迎しているアメリカだが、1回以上接種した人口比が61.4%、完了した人口比が52.0%と、思ったよりも少ない。これは、特にワクチンに対して良いイメージを持っていない黒人層や、新型コロナウイルスに対しての危機感が薄い若年層、反ワクチンの陰謀論を支持する人が多いことに起因しているように見受けられる。「若いと重症化しにくい」という意識から来る若年層の新型コロナウイルスに対する危機感の薄さは、アメリカに限ったことではなく、世界的に共通しているようだ。
8月26日〜Creamfields 2021が開催予定となっているイギリスも、1回以上接種した人口比が 71.5%、完了した人口比が 62.6%と、先進国の中でもダントツで高い。さすが、フェス開催に向けて色々と奔走している国だけある。

更に、接種した人口比が高い国を挙げるとカナダが1回以上接種した人口比が73.5%、完了した人口比65.9%、そしてアイスランドが1回以上接種した人口比75.8%、完了した人口比71.3%と突出しているが、アイスランドは国が小さく、人口自体が少ないので、ワクチン接種の管理が他の国と比較してしやすいのではないだろうか。
逆に、オーストラリアは1回以上接種した人口比が 42.8%、完了した人口比が 24.2%と低めの結果となっているが、国策としてシドニー等の大都市圏では自宅から5km以内&2名以内のみ外出 OK、違反すると高額な罰金、といったような厳しいロックダウンを繰り返しているため、感染率は他国と比較して非常に低い。
最後に、先日タリバンが復権し今現在混乱の最中にあるアフガニスタンのワクチン接種比率は、1回以上接種した人口比 2.0%、完了した人口比 0.6%と非常に低い。政治的に不安定な状態になり、多数の国民の命が脅かされている現状の中で、コロナやワクチンを気にする余裕がないだろうことは明白だが、アフガニスタンの人々が1日も早く、穏やかで健康な日々を取り戻せるように祈りたい……。