1967年に創刊した音楽や政治、大衆文化を扱うアメリカの雑誌/Webメディア「Rolling Stone」が、 以前より様々な噂や告発が飛び交っているアメリカのロックスター、Marilyn Manson(マリリン・マンソン/本名 Brian Warner)に対する性的・肉体的・心理的虐待の主張に関する調査結果を発表した。

Brian Warner の人生の様々な点で彼について知る55人以上の情報源(これまで公に、または詳細に話したことがない一部の告発者を含む)は、9ヶ月の報告の過程で Rolling Stone に対してこれについて語っているが、その内容が、被害者たちの声が本当であるならば冗談ではなくエグい上に、その被害件数が数え切れないほどなのだ。

Marilyn Manson といえば、ゴス文化のヒーロー、中二病の権化のようなインパクトのあるキャラクターで知られており、洋楽ロックファンなら一度は耳にしたことのある名曲も多数で、言わずと知れた世界的アーティストである。

そのせいで、これまでにも Marilyn Manson から影響を受け、Marilyn Manson を崇めるファンたちが、自殺や暴力、殺人といった危険な問題を何度も引き起こして社会問題にもなっており、中でも最も有名な事件として、あの悲劇的なコロンバイン高校銃撃事件が挙げられる。(犯人二人は Marilyn Manson のファンで、Marilyn Manson の作品に影響を受けて犯行に及んだと述べている。)


しかし、Marilyn Manson からの "悪い影響" はそれだけではなかった。
彼の作り出す作品のリリックや世界観に如実に現れているが、しかしそれは長らく「演出」であると多くの人々は認識してきたし、恐らく Marilyn Manson 本人や、彼によって利益を出してきた人々もそのように見えるように努めてきた。
しかし、実際にはあの非現実的で暴力的・反倫理的なキャラクターと世界観は、Marilyn Manson、いや Brian Warner そのものであったようだ。Marilyn Manson からダイレクトに様々な暴力や攻撃、虐待を受けた元恋人や業界関係者、知人友人などが、ここ近年それについてひっきりなしに訴訟を起こしている。

Rolling Stone の公開した元記事はとんでもなく長く、そのことからも Marilyn Manson がこれまでにやらかしてきた悪行の数々はご理解いただけることと思うが、あまりにも衝撃的な内容であるので、その一部を抜粋してご紹介したい。(それでもかなり長いが、そこはご容赦を。)

 

公然の秘密だった「悪い女の子の部屋」……監禁、レイプ、暴力

2000年頃と言われている Marilyn Manson はレーベル事務所兼レコーディングスタジオとして使用していた酒屋の上にあるアパートの部屋の隅に、ガラスの囲いと防音用のフォームで作られた防音ブースを設置したが、そのブースは、デートしたり一緒に働いた相手の何人かを心理的に拷問するための独房監禁室としても頻繁に使用していたという。
Marilyn Manson はその部屋を「Bad Girls’ Room(悪い女の子の部屋)」と呼んで、彼が一方的に課したルールに違反した相手を厳しく罰するために、何時間も相手をそこに閉じ込め、暴力を振るったりレイプしたりした。

「(「Bad Girls’ Room」について)彼はいつも冗談を言ったり自慢していました。」と、性的暴行、その他の容疑で Marilyn Manson を訴えた元助手の Ashley Walters は、Marilyn Manson がその部屋について他人に話すことを楽しんでいたと証言している。
なお、別の元アシスタントである Ryan Brown は、「Bad Girls’ Room」に女性が閉じ込められていた現場は目撃していないものの「誰もがそれを口にしていたことは明白だった」と述べており、公然の秘密であったとのことだ。

なお、Marilyn Manson は2012年の雑誌でのインタビューで以下のように自慢している。

誰かが悪いことをしたら、僕は彼女らをそこに閉じ込めることができる。そしてそれは防音だ。

もし、誰かが恋人を監禁して暴力を振るった場合、通常であれば逮捕されるが、これだけはっきりと、しかも公然と自白しているのにこれまで長らく問題とされなかったのも凄い。
虐待を受けた被害者たちは、その後何年も精神的に苦しみ続けたという報告が多い。また、彼からの報復に対する恐れもあり、長い間誰かに伝えたり起訴したりできなかったようだ。Marilyn Manson が精神的、肉体的、性的虐待を繰り返し行ったせいで、不安、うつ病、パニック発作、PTSD の発作を引き起こしたと、複数の元ガールフレンドが主張している。

性的暴行・不法監禁等で Marilyn Manson を訴えている Ashley Morgan Smithline は、彼らが付き合っている期間中、Marilyn Manson が彼女にデパートの着替え室と同じくらいのスペースに何時間もいさせることを繰り返し強制した、と語った。

最初、彼はそれをクールな感じに言った。
それから、彼はそれを非常に懲罰的に言った。私が叫んでも、誰にも聞こえなかった。

最初は抵抗する。彼は抵抗されることを楽しむ。抵抗することが逆に彼の望みを叶えていると学んだので、私は抵抗しないことにした。私はただ、頭の中でどこかに行った(考えるのをやめた?)。

 
 

Marilyn Manson のアパートは別名「黒い冷蔵庫」「肉のロッカー」

Marilyn Manson のアパートの別の部分は、血、ナチスの鉤十字、ポルノ雑誌の切り抜きで飾られていたという。冗談のように中二病な部屋だが、彼は本物だった。冗談ではなくリアルに恐ろしい場所であったようだ。

「いたるところに膣があった」と、彼のアパートを訪れた人は証言している。また他の人は Marilyn Manson のベッドの上に「エイズ」と書かれたスプレー塗装のメッセージがあったのを覚えていると語っている。

カーペット、家具、装飾は黒で、カーテンは1日24時間近く全ての窓から光を消していた。気温は極寒に保たれ、誰かがもし部屋のヒーターを適温に調整すると、Marilyn Manson は癇癪を起こして家具を破壊したという。

ある元ガールフレンドは、アパートを「黒い冷蔵庫」と呼んでおり、また別の人は「肉のロッカー」と呼んでいる。


 

Marilyn Manson の生み出す利益のため、彼の悪行を隠し続けた音楽業界の罪

大人気ドラマ「Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)」のロス役で知られる Esmé Bianco(エスメ・ビアンコ)は、Marilyn Manson が頻繁に言葉で彼女を虐待し、睡眠と食料を奪い、噛み、切りつけ、感電させたり鞭を打ったりして、2年間レイプされ続けたと語っている。
また、SEX 中にナイフで切りつけられ、傷つけられた体を写真に撮って、知らぬ間にオンラインに投稿されていたとも話している。
Esmé Bianco は、Marilyn Manson が「(Esmé Bianco が) 彼(Marilyn Manson)に近づき過ぎている」と言って、斧を持ってアパートの周りで彼女を追いかけ回し、壁に穴を空けて壊した。自分の人生は差し迫った危機に晒されていると感じた」と述べている。

それは私にとって、最後の瞬間に思えた。
(Marilyn Manson の元を去ることは)生き残るための私の最善の試みだった。

なお、Esmé Bianco は訴訟後、マンソンのファン等に家の外で何日も待ち伏せされたり、殺害すると脅迫されたりしたとのことだ。

Esmé Bianco

2020年、12人以上の女性が Marilyn Manson を心理的・性的虐待で告発し、ロサンゼルス・タイムズやピープル等の報道機関のインタビューに数人が登場、4人が民事訴訟を起こした。
ローリングストーンのインタビューを受けた被害者の一人は「Marilyn Manson が生きるための悪魔の小屋を支えて利益を得る音楽業界の手により、Marilyn Manson の虐待が隠された」と述べている。

情緒不安定で暴力的、サディスティックな Marilyn Manson は、常に様々なトラブルを起こし続けていたが、マネージャーの Tony Ciulla(トニー・シウラ)が25年間に渡って Marilyn Manson のキャリアを監督し続けており、Marilyn Manson の元バンドメンバーは「Marilyn Manson が会場やホテルを破壊するとき、Tony Ciulla が小切手帳と笑顔でそこにいた」と語っている。しかし、Tony Ciulla はこれについて求められたコメントに対しては沈黙しているという。

Marilyn Manson の弁護士は、Marilyn Manson が「性的暴行や虐待の全ての主張を激しく否定している」という声明を発表している。

Esmé Bianco による訴訟に対する声明では、告発者たちの主張を「ワーナー氏(Marilyn Manson)の個人的な生活と、彼らの関係性の中で合意の上で行われた平凡な行いを盾とした元パートナーとその仲間による協調攻撃の一部」、つまり「合意の上での行為だったのにそれを持ち出して揺すられている」として非難し続けており、更に被害者たちは「(Marilyn Manson の)"shock rock" ステージのペルソナである「Marilyn Manson」のイメージと芸術性を、捏造された虐待の説明と混同しようと必死になっている」と裁判所に提出した。

過去30年間、Marilyn Manson は一貫して、非道徳的な表現を自身の作品のウリにしており、更に当初はキリスト教の価値観への攻撃といったカルチャーも取り入れていた。


 

Marilyn Manson は若い頃からカリスマ性を持つ一方で他人が苦しむ姿を楽しむド S だった?

Marilyn Manson は女性への虐待についてを様々なインタビューで冗談のように語ってきているが、その発言も "Marilyn Manson というキャラクター" が確立しているおかげで問題とならなかった。
被害者たちは、Marilyn Manson が彼女たちにドラッグやアルコールを与え、食生活と睡眠時間をコントロールし、彼女たちが自分の意思に服従するまで精神的・肉体的に監禁したと主張しており、もし彼女たちが Marilyn Manson と別れようとすると、自殺すると言ったり、彼女たちを殺すと脅迫したという。

少年時代から20年間に渡って Marilyn Manson と付き合いがあるという人物は「彼はいじめっ子だったと思う。カリスマ的で才能があったが、最初からそれは彼の道か高速道路だった」と述べている。

Marilyn Manson は自身の回想録の中で、「ナンシー」と呼ばれる女性を虐待したことについて書いており、どのように彼女を紐でつないでステージ上で殴打するかについて説明している。また彼とバンドメイトが考えを変える前にナンシーを殺害することを企てたとも書いている。

地元のミュージシャンである Harvey は、Marilyn Manson のショーで女性が「檻の中に閉じ込められている」のを見たとき、不安を感じたと述べている。

Marilyn Manson は彼女を殴ったり、檻を蹴ったりした。
それは悪党の一部だったと思う。私は無礼でもなんでもない。「それはクールじゃない」と思ったのを覚えている。

その頃からの Marilyn Manson の友人である Russell Vaughn は、Marilyn Manson が性行為を録画して他人に見せたと語っており、彼の兄弟と友人の両方がそのテープを見たと証言している。

Marilyn Manson は、フェラさせるためにクローゼットに入れたことがある全ての女の子の動画の編集テープをコレクションしていた。
彼はそれを誇りに思っていた。

Marilyn Manson は後に Marilyn Manson のベーシストである Twiggy Ramirez と友人となった後、二人は地元のモールで働いていた女性にいたずら電話を掛け始め、彼女を監視していると脅した。Marilyn Manson は自身の本の中で、その女性に対し「『駐車場でお前をレイプし、俺の車で轢いてやる』と言ったことがある」と述べている。

また Marilyn Manson は自身の本の中でツアーバスの運転手と友達になり、縛られることに同意した裸の男性ファンに対し、その運転手に男性ファンが広げた足にロープを取り付け、動くとロープが首を絞めて窒息するようにする装置を付けさせたとのことで、男性ファンは窒息しないために懸命に耐え、運転手はそんな男性ファンの上に立ってビデオカメラであらゆる角度から男性を撮影していたと述べている。

また、Marilyn Manson は自身の楽曲の歌詞の中でも度々他者に対する虐待について「お前が恐れているとき、もっとお前が欲しい」「少女の叫び声で性的に興奮する」「怯えた少女が自分をワクワクさせる」などと表現している。


 

多数の有名女優らも Marilyn Manson の被害者に

先に述べた Esmé Bianco 以外にも、多数の有名女優たちが Marilyn Manson と恋に落ち、その後、最終的に彼の嗜虐の被害者となっている。

1997年、Marilyn Manson は「チャームド 〜魔女3姉妹〜」等に出演する女優の Rose McGowan(ローズ・マッゴーワン)と恋に落ち、プロポーズするも、2001年に Rose McGowan は婚約をキャンセル、女性たちによる Marilyn Manson からの虐待の申し立てが発表された後、Rose McGowan は Instagram で「彼は、私にしたのと同じようなことを私の前後(の女性たち)にもしていたようだった……私はこれらの女性と虐待者に反対する人を誇りに思っている」と述べている。

Rose McGowan

また、様々な関係者は Marilyn Manson のことを「Marilyn Manson は人々の弱点を探すような人物」「誰かから何かを巻き上げたり、動揺させたりするような何かを見つけて使って人々をコントロールしようとする。不快だった」と述べている。

Marilyn Manson はドラマ「ウェストワールド」のドロレス役で知られる Evan Rachel Wood(エヴァン・レイチェル・ウッド)が18歳の時に、年齢差が2倍もある彼女と付き合って同棲したが、Evan Rachel Wood は「当初、Marilyn Manson は魅力的で素晴らしく、自分を傷つけるとは思っていなかった」と述べている。しかし1年以内のうちに彼らは別れ、その後 Marilyn Manson は Evan Rachel Wood を攻撃するような内容の歌詞や MV をリリースしている。

Evan Rachel Wood

なお、これについては Esmé Bianco も同じように、Marilyn Manson が過去関係を持った女性たちに対する攻撃的で侮蔑的な表現を自身の作品の中に落とし込むことに対し、現在でも悩まされると述べている。
Evan Rachel Wood は Marilyn Manson と別れた後も、何年にも渡って彼から受けた虐待について秘密にしていたとのことだ。

 

"レイプ" というアイディアを愛する Marilyn Manson

Marilyn Manson は「レイプ」という犯罪行為に対して独自の価値観を持っており「彼女とセックスした後に笑うなら、それはレイプではない」と述べており、他にもレイプに関する冗談をいつも口にしていたという。情報筋によると、Marilyn Manson はレイプというアイディアを愛しており、レイプについて話したりレイプの映画を見たりした、と述べ、また Esmé Bianco も「私が Marilyn Manson と関係を持つ前に、彼は私をレイプすることについて話した」と主張している。

また、Marilyn Manson は Esmé Bianco を初めとする若い女性たちに対して最初は魅力的に振る舞い、贈り物やデートをしていたという。
Esmé Bianco はレイプ、性的暴行、性的人身売買で Marilyn Manson に対して訴訟を起こしているが、その中で Marilyn Manson は Esmé Bianco に食料をあまり与えずに麻薬とアルコールを与え、ナチスが使っていたという鞭で Esmé Bianco を殴打したり、感電させたりし、薬物や監視、身体的虐待、性的暴行を加えていたとされているが、これに対して Marilyn Manson は「真実てはなく、価値がない」と却下し、Esmé Bianco の主張の中の2つを時効であるとして取り下げさせようとしたが、裁判官はその申し立てを否定した。

 

パーティーから SNS まであらゆるツールを使い、一般人女性も毒牙にかけまくる Marilyn Manson 

Evan Rachel Wood と別れた後、Marilyn Manson は Ashley Morgan Smithline とオンラインで出会い、付き合い始め、Ashley Morgan Smithline を LA にある自分のアパートに引っ越しさせた。しかし、後に Ashley Morgan Smithline は、Marilyn Manson が彼女の足首と手首を背中の後ろで縛って意識不明にさせたり、何度もレイプしたり、性的満足のために同意なしに首を絞めて窒息させたり、噛んだり、燃やしたり、更には太ももにイニシャル「MM」を刻まれ、ナチスの鉤十字で飾られたナイフを顔面スレスレのところに投げて脅したり、鼻に肘鉄を食らわせたり、生え際を骨折させたりしたという。しかし、この裁判所への訴えに対し、Marilyn Manson は「Ashley Morgan Smithline とは1週間未満しか付き合っていない、彼女の主張は全て真実ではない」と否定している。

Sarah McNeilly は、出会ってすぐに Marilyn Manson と一夜を共にしたが、付き合い始めて1週間後にはウェディングドレスを選んでほしいと言われ、その後 Sarah McNeilly を親しい人々から遠去けるように仕向け、何時間も続けて脅したりするようになった。更に「Bad Girls’ Room」に閉じ込めたり、また2011年「Born Villain」の MV 撮影中、激怒した Marilyn Manson が Sarah McNeilly を壁に叩きつけ、野球のバッドを手に、彼女の顔を壊すつもりだ、と言ったとのことだ。


Ashley Walters は2010年に、彼女が Myspace に載せていた写真を気に入った Marilyn Manson がコンタクトを取ってきたことから交流が始まり、Marilyn Manson ウエストハリウッドの自宅に招待され、写真撮影を行っていたが、そのうち Marilyn Manson は Ashley Walters をベッドに押し付けて性行為に及んだ。
後に彼女は Marilyn Manson の個人秘書となったが、 Marilyn Manson は Ashley Walters に対して友人に彼女を SEX の相手として提供したり、友人らが望む方法で喜ばせるようにと命令してきたり、皿を投げつける、壁に叩きつけるなどし、彼女が部屋から出ることを拒否するとドアを壊したという。


Jane Doe という匿名の名前で性的暴行、性的虐待、性的搾取、操作、心理的虐待の被害で訴訟を起こしている元ガールフレンドの一人は、グラミー賞前のパーティーで Marilyn Manson に出会い、2週間後に関係性を持ち、"一夫一婦制の関係を望んでいる" と伝えられたとのことだ。
しかし Marilyn Manson は、彼女に対して常にメールと電話に応えること、彼女が裸であることを要求したり、体重を減らすよう食事を与えないようにしたという。
更には、SEX 中に筋肉を動かさないように要求し、彼女に自分の上に横たわって完全にじっとしているように命じ、それができないと怒鳴られたという。さらには首を激しく噛まれ、胸と首の左側が打撲傷を負って真っ黒になったとのことだ。
また、フェラチオを強要されたり、彼女の顔をカーペットに押し付けてレイプしたり、更には「Jane Doe が自分を狂わせた」と言い掛かりをつける、彼女の頭を打ちのめす、「Jane Doe は無名で自分は有名人なので、Jane Doe を殺しても警察から逃げることができる」と自慢するなどしたという。

 

Marilyn Manson はマインドコントロール技術の達人だった?

被害者たちは、Marilyn Manson がカルトリーダーの考え方を採用していると説明しており「それは洗脳だった」と述べている。
Marilyn Manson は、従業員やガールフレンド、取り巻きたちにお互いを監視し、何か彼に不都合なことを発見したらすぐに彼に報告するようにと言っており、まるでカルトのようなマインドコントロール技術の達人だったと複数人が述べている。

誰も信用できなかった。
ドラッグがいたるところにあり、内輪の誰もが、おそらく1日中ビリヤードをして、アブサンや様々なドラッグを飲んでいた。
Marilyn Manson はオードブルのように(コカインを)提供していた。

Marilyn Manson の被害者たちは、ドラッグは娯楽ではなく、拷問として利用するために使われたとも主張しており、 Ashley Morgan Smithline と Ashley Walters は、Marilyn Manson が彼女たちに無理やりコカインを摂取させて眠らないように強制したという。
その結果、Ashley Morgan Smithline は体重が約80ポンド(約36kg)にまで減少してしまったとのことだ。

 

バンドメンバーや関係者にも暴力を振るい、ナチスを信仰、同性愛嫌悪

 ツアーでは、ベーシストの Fred Sablan を攻撃したり、ドラムの Jason Sutter にマイクスタンドを投げつけたりと、自身のクルーに対しても Marilyn Manson は暴力的だったという。
ツアーの舞台監督を殴って病院送りにしたり、元キーボード/ギター/アシスタントの Dan Cleary を脈絡なく突然殴りつけて笑ったり、また「俺とSEXするな」「俺を見るな。俺はお前を殺す。俺はお前をサークルから追い出す。誰もお前を気にしない」というメールを自身のバンドメンバー等に送りつけたりしたという。

2015年頃、Marilyn Manson は最早酒屋の上のアパートには住んでいなかったが、当時の彼の部屋も相変わらず18度ぐらいの低温に保たれ、壁には連続殺人犯/レイプ犯のジョン・ウェイン・ゲイシーの絵が飾られ、ナチスがホロコーストでユダヤ人殺害のためにしようしたガス「ツィクロンB」の未使用キャニスターが展示されており、それをユダヤ人の友人に見せびらかしていたとのことだ。

スタイリストの Love Bailey は、Instagram で Marilyn Manson から受けたトラウマ体験を綴っている。
2011年、20代前半だったトランスジェンダーの Love Bailey は、写真撮影のために Marilyn Manson の家に招待されたが、その際に Marilyn Manson は弾が込められていない銃を彼女の額に突きつけて「俺はファゴット(同性愛者を指すスラング)が好きではない」と言って引き金を引く前に笑ったという。


 

今現在の Marilyn Manson を取り巻く状況……悪行が暴露されても相変わらずの人気っぷりで反省の色なし?

これらの訴訟は、Marilyn Manson はテレビ出演やレーベルとの契約打ち切り、そして長年のマネージャーであった Tony Ciulla の辞任等に繋がり、更にロサンゼルス保安局が Marilyn Manson の家庭内暴力について捜査をスタートさせた。

Marilyn Manson は現在、裁判中であるため目立たないように過ごしているようだが、一方で Kanye West(カニエ・ウェスト)が開催した『Donda』のアルバム発売記念のリスニングパーティーにサプライズ出演している。
またラジオ局は Marilyn Manson の曲を流す本数を大幅に減らしたにも関わらず、ストリーミング数は週に約500万と安定した数字を保っているという。

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