2021年の夏の終わり、エレクトロニック・ミュージック DJ/Producer の Four Tet（フォー・テット）は、ストリーミングロイヤルティ率が契約と大幅に違っているという理由により、レーベルの Domino Recording（ドミノ・レコーディング）を提訴していたが、激しい契約紛争の中で、Four Tet は「Domino Recording が訴訟がこれ以上進行しないようにするため、ストリーミングプラットフォームから『Pause』『Rounds』『Everything Ecstatic』の三枚のアルバムを勝手に削除した」として非難した。

これは僕にとって悲痛なことだ。
人々はなぜ音楽をストリーミングできないのかと尋ねている。そして僕は、それは僕がコントロールできないことであると言わなければならないのは悲しい。

僕は、Domino の運営する人々を、僕の友人であり、素晴らしい音楽コミュニティを作ろうとして動いていると考えていた。

その結果、Domino は僕のアルバム3枚を永遠に所有している。僕が作った音楽は、僕にとっても多くの人にとっても重要だ。

この訴訟は、2001年に Four Tet が Domino と締結した契約により、彼の三枚のアルバム『Pause』『Rounds』『Everything Ecstatic』のストリーミング使用料の50％を受け取る権利があるところを、18％しか Domino から支払われていないという主張によるものだった。

その後、Domino は18％の利率を支払ったことを認め、また契約の別の条項を指摘。この条項では、標準の18％の75％（総支払額13.5％）のみを支払う義務があると記されている。

Music Week 誌によると「ヴァイナル、コンパクトディスク、アナログテープカセット以外の新技術フォーマットで販売されたレコードに関しては、ロイヤルティ率は他の適用可能な率の75％でなければならない」と契約書は述べているとのことだ。

この訴訟は、2022年1月8日に審理される。