カナダ出身のラッパー/ソングライター Drake(ドレイク)は、2022年度の米・グラミー賞にアルバム『Certified Lover Boy』が「ベスト・ラップアルバム賞」、"Way 2 Sexy" が「ラップ・パフォーマンス賞」にノミネートされたことが先日発表されていたが、Drake と Drake の経営陣がこのノミネートを拒否し、取り下げる様に要求しており、グラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーもこの要求を認めたと Variety 誌 が報道している。

グラミー賞のホームページを閲覧すると、12月7日現在、Drake の名前は既に見当たらない。
 

昨年、同じくカナダ出身である The Weeknd(ザ・ウィークエンド)は、のアルバム『After Hours』や、現在でもヒットし続けているシングル "Blinding Lights" が記録的な成功を収めたのにも関わらず、2021年度のグラミー賞のノミネート候補にすらなっていなかった。

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The Weeknd は当時、Instagram や Twitter にてグラミー賞を批判しており、また現在の文化にふさわしいアーティストを正しく評価する別の賞を設けることを提案していた。
 

グラミー賞は未だに汚職されたままだ。君たちは僕自身、そして僕のファンに借りがある、全くもって業界に透明性がない。

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Drake が今回ノミネートを取り下げるように要求した経緯は明らかにされていないが、2019年にグラミー賞「ベスト・ラップ・ソング賞」を受賞した際、Drake は以下のようにコメントしていた。

(一部翻訳)
僕の音楽仲間全員は、心の底から音楽を創り上げ、純粋に真実を語っている。
みんなに伝えたい、僕たちは実際に存在するスポーツをしているわけではない、僕たちは意見に基づいたスポーツをプレイしているんだ。
だからゲームシーズンの終わりに、NBA のように君の出した成果についてや、正しい決断をしたからといってトロフィーをもらえるわけではない。

もし、普通の仕事をしていて雨の日でも雪の日でも仕事場へ行き、頑張って稼いだお金を君の公演のチケット代に費やしている人々がいるのであれば、ここにいる必要はない。僕は約束する、君はもう勝っている。


Drake

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