イギリス国内での新型コロナウイルス変異種オミクロン株の感染拡大により症例が増加していることから、英首相 Boris Johnson(ボリス・ジョンソン)は、「PLAN B」と呼ばれる新たな規制の導入を開始することを発表した。

数週間後に施行されるこの「PLAN B」では、NHS(英国民保健サービス)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)アプリ内に記載のある「新型コロナウイルスの陰性証明」または「ワクチン接種証明書」を提示しなければナイトクラブや大規模会場(サッカースタジアムなど)へ入場できなくなる。屋内会場ではキャパシティーが500名、屋外イベントでは4,000名以上のイベントが対象となる。

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また「PLAN B」の制限の中には、12月10日(金)から、ショップ、劇場、映画館、公共交通機関でのマスクの着用の義務も含まれている。更に13日(月)からは、自宅で勤務できる人には在宅勤務が推奨される。

mixmag によると、この「PLAN B」については、Boris Johnson が昨年、当時まだ新型コロナウイルスの第3段階規制最中にも関わらず開催されたとみられるクリスマス・パーティーの映像がメディアに流出した後に発表され、その真相を問い正されていた。

Boris Johnson はこのリーク映像に対し「皆さんの怒りは理解します。私自身もその映像を見て怒りを感じています。国中を騒がせたこの罪過に心から深く謝罪します。だがパーティーではなかった、新型コロナの規制は破っていない」とコメントしているとのことだ。

またこの一件によって Boris Johnson の辞任を求める声も上がっており、現在イギリスでは大きなスキャンダルとなっているようで、新聞の見出しも Boris Johnson 一色となっている。

▼ The Guardian​