ビッグデータと人工知能の時代である現代、驚くような方法で音楽を作成することを探求する人が増えてきている。
「ViroMusic」というデータ駆動型音楽プロジェクトの一つでは、音楽プロデューサーは遺伝暗号で曲を合成することに挑戦しているとのことだ。
この「ViroMusic」が、新型コロナウイルスの遺伝暗号を元に作られた楽曲を、NFT として販売スタートして話題となっている。
 

世界中でパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルスの RNA を選別して音楽に変換できるデータの羅列を識別するソフトウェアを使用することで、独自のアルゴリズムがデータセットを音符に変換してメロディを形成する。このシステムを、ViroMusic は「DNAソニフィケーション」と命名している。

この「DNAソニフィケーション」により、合計10,000ものシーケンスが、ミュージシャンによってピアノ、ストリングス、アンビエントシンセを用いて曲として合成され、NFTとして販売されている。

ViroMusic の web サイトには、以下のように書かれている。

このコレクションのアイディアは、命のコードの美しさへの畏敬の念から生まれました。
このプロジェクトが、このような惨めさをもたらす可能性のあるウイルスでさえ、基本的に地球上の全ての生物と同じコードに基づいているという認識を高めるのに役立つことを願っています。このコードを使って音楽を再生するのは面白いと思いました。私たちと同じように、心に残る、面白くて挑発的なものだと思います。

ViroMusic NFT コレクションは、現在 Rarible から販売されている。