METRO によると、2021年11月はじめ、イギリス・ノースヨークシャー州リーミングバーにあるショップオーナーの Jason Hadlowさん(58歳)の店から、庭用の約1.2mの男根型のコンクリート製の置物が3体盗まれたとのことだ。

実はこのペニス像、11年前に Jasonさんが店のウィンドウディスプレイに飾っていたところ、2010年に近隣住民から「不快である」と苦情を受けた警察によって押収されてしまった。

11年前、店舗のウィンドウディスプレイに飾られていたペニス/Photo:North News & Pictures Ltd

しかし、それを不服とした Jason さんは、そのペニス像を返還してもらうために必要な罰金80ポンド(約12,000円)を払う代わりに、インドネシアに更に150ポンド分のペニス像を注文、更に警察に押収されたペニス像の解放キャンペーン「Free Willy(フリー・ウィリー/イルカの映画タイトルを捩ったジョークと思われる。欧米のスラングとして、男根が Willy と呼ばれることがある)」をスタート、このコンクリート製ペニスの写真が様々なウェブサイトにオンライン表示させた。

ノースヨークシャー警察は、最終的にこの Jason さんの抵抗に屈し、ペニス像を店に返還した。

11年前の Jason さんとノースヨークシャー警察の警察官とペニス像/Photo:Teesside Live)

しかし、そこから11年たった今年、Jason さんが所持していた3つのペニス像が盗まれてしまったとのことだ。
Jason さんは、泥棒はこの3体のペニス像と共に5匹の鋳物のクワガタと、5匹のコンクリート製の犬の像も盗んでいったと主張している。

ペニス像を盗まれた Jason さん/Photo:Teesside Live)

誰がコンクリートの Willy を盗もうと思うっていうんだ、信じられない!
それは一つの時代の終わりだ。彼らは俺を感傷的にさせた。当時は、大きな話題となったもんだ。
俺はおそらく、ああいったものは2度と見ることはないだろう。
少し悲しいけれど、最終的にはそれらを販売していなかった。盗んだやつらがそれらを何かしらに利用してくれることを願っているよ。俺は何も想像できないけどな。

ペニス像は、何年にもわたって人々の興味を失っていたとのことで、20年間この店を経営する Jason さんは、彼が感傷的な価値のためにペニス像を保管していたと述べている。

2010年に俺たちはそれらを販売していた。それらは人気があったんだ。サイズは3つあった。
当時、俺はそれを窓の中に置いていたが、誰かがそれを不快だと文句を言った。
それらの人気は衰えた。俺は数年間売り続けていたが、いくつか残ったものを庭に運んだんだ。
誰かが1mの高さのコンクリートのペニスやフルサイズの鋳物のクワガタを見つけて、警察または店に連絡してくれたら、俺は本当に感謝するよ。


過去に実際に販売したペニス像のいくつか/Photo:North News&Pictures Ltd

Jason さんによると、監視カメラの映像が犯人を捉えていたものの、暗かったために犯人を特定できなかったとのことだ。
なお、ノースヨークシャー警察は、まだ犯人の逮捕に至っていないという。