Rolling Stone 誌が音楽業界の長者番付的なランキング「2021年度、音楽業界で最も稼いだアーティスト TOP 10」を発表した。新型コロナの影響で、2021年度も多くのアーティストがツアー公演を行うことができず、フェスティバルの開催もほぼなかったため、ツアーやフェスが頻繁に行われていた新型コロナ以前と比較してアーティストにとって厳しい年となったことは確かであるが、その中でも例外はあると Rolling Stone 誌が伝えている。

発表されたアーティストと予想される利益は以下の通り。

1. Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン) 日本円:約6億7,699万円
2. Jay-Z (ジェイ・ジー) 日本円:約5億3,930万円
3. Paul Simon(ポール・サイモン) 日本円:約2億9,833万円
4. Kanye West(カニエ・ウェスト) 日本円:約2億8,686万
5. Ryan Tedder(ライアン・テダー) 日本円:約2億2,948万円
6. Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ) 日本円:約1億6,637万円
7. Lindsey Buckingham(リンジー・バッキンガム) 日本円:約1億1,474万円
8. Mötley Crüe(モトリー・クルー) 日本円:約1億900万円
9. Blake Shelton(ブレイク・シェルトン) 日本円:約9,523万円
10. Taylor Swift(テイラー・スウィフト) 日本円:約9,179万円

Rolling Stone 誌は「このランキングで最も注目すべきことは、利益の大半を占めたのはレコードの売り上げやストリーミングのロイヤリティ(権利保有者に対して支払われるもの)、ライブコンサートの売り上げではなかったことである」と述べている。
第1位、アメリカ出身のシンガー/ソングライターの Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)は、2021年に出版著作権とマスターレコードを Sony に売却し日本円:約6億7,699万円という利益を得たそうだ。

▼ Bruce Springsteen - Superbowl Halftime Show HD 2009​
また、トップ 10 アーティストのうち、7アーティストが、昔の楽曲をレコード会社や投資会社へ販売していたとのこと。トップ 10 アーティストのうち3アーティスト、Jay-Z(ジェイ Z)Kanye West(カニエ・ウェスト)Taylor Swift(テイラー・スウィフト)のみが権利を販売せずランクインしている。

Jay-Z は、利益の大半が Jay-Z が保有するシャンパン会社「Armand de Brignac champagne」とサブスクリプションベースの音楽、ポッドキャスト、ビデオストリーミングサービス TIDAL(タイダル)の株売却によるものだそうだ。
  Kanye West は、Kanye West の靴ブランド「Yeezy」の利益によるもので、Taylor Swift は、 Taylor Swift の楽曲「Red(Taylor’s Version)」と「 Fearless(Taylor’s Version)」のリリースによるものだったと伝えられている。