匿名の所有者2名が、全長184フィート(約56m)のスーパーボートを、アメリカの砂漠で開催される奇祭フェス「Burning Man」からインスピレーションを得て、ロンドンを拠点とするデザイン会社 Njord by Bergman Design House により、約5ヶ月に渡って改装し、パーティーボートにしてしまったとのことだ。

彼らはこのスーパーボートを「Galaxy」と名付けており、インテリアデザインは "ナイトクラブとアートギャラリー、社交上を兼ねた不機嫌そうなファンタジーランド" のようなボートに仕上がっているとのことだ。
なお、このヨットの所有者2名は、Burning Man に頻繁に参加しており、フェスティバルと娯楽への愛情に触発され、この「代替宇宙」を作り上げたとのことだ。

Courtesy Njord by Bergman

広々としたメインデッキは、この改装により、特注の装飾とムーディーで鮮やかな光のアートワークを備えた巨大なメンバーズクラブに変身。現代アーティストの Joseph Klibansky による「考える人」は、ロダンの古典的な彫刻を宇宙飛行士に置き換えたものとなっている。

Courtesy Njord by Bergman

また、Camille Hannah による絵画が飾られていたり、ディズニー映画「アバター」「マレフィセント」で知られるデジタルアーティストの Dylan Cole による壁紙もポイントだ。特にこの壁紙は、Dylan Cole による最初の静的プロジェクトとなる貴重な作品となり、アバターの世界を船上に作成したものであるとのことで、この壁紙をよく見ると、中には秘密の生き物やエイリアン等を見つけることができるそうだ。

Courtesy Njord by Bergman

アッパーデッキには、とても落ち着いた12名用のラウンジとダイニングスペースがあり、RGB照明やDJブースでパーティー感の強いクラブスペース的なメインデッキとは対照的に、五感につながる静かな場所となっている。
また、アッパーデッキには金星、土星、火星をイメージしたスイートルームがあり、金星と土星は真珠と金、火星は素朴な赤い色調のデザインとなっている。

Courtesy Njord by Bergman

このスーパーヨット Galaxy は、3月中旬に所有者の元へ届けられるとのことだ。