ライブやクラブでのカルチャーの一つとして「モッシュ」というものが挙げられる。ステージ前のモッシュピットで曲に合わせて暴れてもみくちゃになるのは、高揚感を煽る楽しいエンターテインメントであると同時に、非常に危険なものでもある。
時として、モッシュが原因で大事故が起きて、大怪我をしたり、ひどい時には死亡する人がいることも残念ながら事実である。

先日、ダブステップとメタルのハイブリッド的な作風で知られる DJ/Producer の Kayzo (ケイゾー)が出演したイベントにて、Kayzo は自身のステージ中にモッシュピットと化したフロアで、とある男性が女性を突き飛ばしたのを見て演奏をストップ、突き飛ばした男性を強い口調で罵りフロアから追い出した。
荒々しい音楽性が魅力の Kayzo だが、女性に優しいフェミニストっぷり、悪を許さないヒーローっぷりという の意外(?)な一面に惚れてしまう女性は多かったことだろう……。
 

その後、Kayzo は女性たちにモッシュピットを解放、過去最高に女性に安全かつ女性が楽しめるモッシュピットがそこに完成した。
 

多くの場合、モッシュピットは主に男性で構成されており、その暴力的な性質のため、女性や非力な人々はモッシュピットから追い出されてしまうのが常であった。しかし Kayzo は、それを認めた上でハイ・エナジーなパフォーマンス中に女性を安全に保つという彼の目標を SNS で熱心に主張している。

悪いね、兄弟。もし君が女の子を突き飛ばして俺の目の前で彼女らに攻撃的になるつもりなら、俺は君を非難するよ。ここはお前のようなクソみたいな思考回路の野郎のための場所じゃねえんだよ。

俺らのショーで、女性の安全を保つために皆が集まっているのを見るのは本当に励みになる。正直なところ、それはどんなショーでも誰もが、全ての人の安全性を保つことだ。俺はそれを理解するのに充分な(数の)ショーをプレイしてきたから、俺のセットの間、全ての女性のためのモッシュをやっているんだ。

2倍の大きさの誰かに翻弄されることなく、そのような瞬間(モッシュ)を安全に楽しむこと。だから、俺は言いたい、ショーを皆で守ろう。俺ら各々の方法で、他の皆をケアしよう。最後に、俺の方法は、音楽を止めて誰かを怒鳴ることだ。

 

Kayzo 

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