映画「トレインスポッティング」で知られる Danny Boyle(ダニー・ボイル)が監督を務める、伝説のパンクバンド「Sex Pistols(セックス・ピストルズ)」を描いた6話完結のドラマ「Pistol(ピストル)」が、5月31日にアメリカの Hulu にて初公開される。また、Disney+ では他の地域でも放映するとのことだが、まだ日本での公開詳細については発表されていないので、続報を待ちたい。

このドラマは、2017年に出版された回想録「Lonely Boy: Tales from a Sex Pistol」を元に、セックス・ピストルズのギタリストである Steve Jones(スティーヴ・ジョーンズ)を中心とし、混沌とした3年間に起こったロックンロール革命の物語となっているとのことだ。

ダニー・ボイル監督は、以前に以下のような声明を出している。

それは英国の社会と文化が永遠に変わった瞬間だ。
それは英国のストリートカルチャーの爆発的なポイントだ……普通の若者がステージにて、怒りとファッションを発散しました……そして誰もがそれを見聴きしなければならなかった……そして、誰もが彼らを恐れたり、フォローしたりした。セックスピストルズ。その中心には、若くて魅力的な文盲の盗癖者 —当時の英雄— Steve Jones がた。Steve Jones は、彼自身の言葉で、史上94番目に偉大なギタリストとなった。これが彼がそこにたどり着いた方法だ。

昨年3月に発表された「Pistle」は、Johnny Rotten(ジョニー・ロットン)の名で知られる Sex Pistles のリード・ボーカル John Lydon(ジョン・ライドン)が劇中での楽曲使用を拒否、Steve Jones と Sex Pistles のドラマーの Paul Cook(ポール・クック)「バンドメンバー間で、1998年に交わした合意により、音楽使用に関して多数決で決めることができるという条項がある」と主張、 その後裁判になり、Steve Jones 側が勝訴し、「Pisle」での楽曲使用が認められる運びとなった。

なお、この裁判での敗訴について、John Lydon は「法外な値段の攻撃を受けた」「バンドメンバーがあんなにも邪悪になるとは予想していなっかった」「ウォルト・ディズニーの金と自分の対決になった、誰だったら勝てるのか? Sex Pistles はミッキーマウスの所有物となってしまった」と語っており、Steve Jones と Paul Cook は John Lydon に対してダニー・ボイル監督、現場責任者のクレイグ・ピアースとの会合を提案したが、John Lydon はそれを拒否している。