現在、ロシアとの紛争の真っ只中にあるウクライナでは、議会が国内のロシア人アーティストによる音楽や、その他のメディア、さらにロシアからベラルーシへの本の輸入を禁止することを決議した。

先日ウクライナでは「ウクライナの音楽を通じて敵対的な宣伝の可能性のリスクを最小限に抑え、文化空間における国の音楽製品の量を増やす」といった内容の法案が可決された。
この禁止措置は、1991年以降にメディアを作ったロシア国民に影響を及ぼすとのことだ。この法案は、450人の議員のうち、303人の賛成により可決された。ただし、ウクライナとの戦争に同意しないロシア市民は、新たな制限の免除を申請することができるとのことだ。

レジデントアドバイザーの Andrii Yankovskyi は、これについて以下のように述べている。

これらの対策は、外部からはかなり極端に見えるかもしれないことを理解しているが、コンテキストを理解することは重要だ。
ウクライナの情報スペースは、(ウクライナ国家が)独立した期間全体に渡って、ロシアの音楽、映画、テレビ番組によって支配されてきた。ウクライナの音楽には自国において余裕がなく、熱狂的な聴衆もいなかった。アート(そして特に音楽)は、何か良いものを加速するためにも、何か悪いものをサポートするためにも使用できる、重要な媒体である。そして、ロシアのメディアマシンは、あらゆる情報面を利用し、この悪を可能な限り広めている。