仮想通貨業界全体が暴落に見舞われている中だが、先日、欧州最大のイーサリアムサミットである年次イーサリアムコミュニティ会議(EthCC)が、3日間に渡ってフランス・パリにて開催された。この EthCC には、3日間で2,000人ものイーサリアムの開発者たちが集まった。

その際に、約100人のイーサリアムのトッププログラマーたちが、パリの地下、深さ約19.8mのところにあると古代キリスト教の地下墓地「カタコンベ」にて、深夜から朝4時に掛けて、ネオンが輝く違法なテクノレイヴを開催したとのことだ。
カタコンベ内には、昔ペストがパリで大流行した際の600万人もの犠牲者の骨が積み上げられており、事実上世界最大の墓地であると言われている。カタコンベは1809年から一般公開されている。

この違法レイヴに参加した匿名の参加者は、この違法レイブについて「非常に違法だが、非常にブロックチェーン的である」とアメリカのニュースチャンネル CNBC に対して語ったという。


土曜日の夜遅く、Telegram(メッセージを暗号化・完全削除できるアンダーグラウンドなアプリ)を通じて指示された開発者たちが、パリ14区のあちこちに集合し、カタコンベへと潜入した。開発者たちは集会に参加する前に、とあるアンケートに回答しており、その結果をもとに小規模なグループに分けられ、テレグラムを通じてガイドから集合場所を伝達された。グループのメンバーは皆初対面だったという。これは、この計画がパリ警察にバレないようにするためのものだったと見られている。

参加者はレイヴ会場にたどり着くまでに、フェンスの下を潜り、洞窟に入り、古い線路の跡を辿り、太腿まである深さの泥水を掻き分けて進み、ちょっとしたボルダリング体験もさせられたという。

「岩の間に隙間があった。特に深く考えず「あ、行き止まりだ」と思っていたら、その隙間から人間が飛び出してきたんだ」と参加者の一人は語った。

とある参加者は、レイヴ会場に到着するまでの距離をフィットネスアプリでカウントしていたが、それによると、なんと約7,240メートルも移動していたとのことだ。全てのテレグラムの指令は、最終的に、DJ とバーを備え、キャンドルライトが灯されたレイヴ会場へと続いていた。

参加者の一人はまた、以下のようにも語っている

「そのうち皆『えー、どこから出ればいいんだろう?』って考え始めたけどね」

確かに、何キロも真っ暗な地下を冒険させられて辿り着いた会場から外に出るのは、ちょっとした難題に思える。