イビサ島の Sant Josep 地方警察が、地元市議会の許可を得て、イビサのクラブ「DC10」を騒音公害のため一時的に強制営業停止とした。これによって、Carl Cox が出演予定だった DC10 開催のイベントもキャンセルとなってしまったとのことだ。


今年に入ってから Sant Josep 地方警察は、42件の現場検証を行い、そのうち22件が騒音公害規定違反とされ、一時的に営業停止措置を命じられているとのことだ。しかし、それらの違反ベニューも問題が解決されていない3件を除き現在では騒音問題をクリアしており、営業再開しているとのことだ。

なお、DJ デュオの Solardo も「Ushuaïa Ibiza」での2つのショーで騒音による営業停止問題に遭遇し、それについての怒りを Twitter に投稿している。
 

騒音警察は今週、Ushuiua で我々をキャンセルさせた。それが起こったのはこれが2度目だ。誰かが文句を言える可能性はない、ここの何が問題なんだ?

市議会は、この騒音ルールに違反した場合、些細な違反で600ユーロ、重大な違反んで30万ユーロの罰金が課せられる可能性があると強調している。
Pilar Ribas 副市長は、観光シーズンには過度の騒音が市内で最も良く目にする問題の一つであると説明。地元警察の措置を正当化するために、Pilar Ribas 副市長は「検査は主に、地域社会からの苦情の焦点となっている場所で行われる」「行政は多くの企業、特に適切に行動し義務を正しく果たしている企業の意欲を高く評価している」と述べている。

この DC10 の騒音通告と強制閉鎖に関しては、Sant Josep 市議会の許可によるもので、騒音問題の解決が証明されれば、クラブが再開される可能性はあるとのことだ。

Pilar Ribas 副市長は「夏を前にして、我々は観光業と近隣の地元住民の共存を可能な限りコントロールしようと努めている」と述べており、最も頻繁に起こる違反は、騒音を監視するための音響リミッター装置を操作し、リミッターを交わすために二重設置したり、超音波検査で許可されていない機器を使用するなどして騒音ルールを守らないというものであると指摘している。

多数のアーティストやクラバーは、Ibiza の行政と警察のやり方を批判しているが、一方で一部の地元住民の中には「パーティー目当ての観光客やアーティストたちが地元の生活を無視している」と訴えている人もネット上では見受けられる。