アメリカ・シカゴで開催される大型フェス「Lollapalooza(ロラパルーザ)」のセキュリティスタッフが、仕事を早く切り上げたいがために、嘘の銃乱射予告を捏造して逮捕・起訴されたと Chicago Tribune が報道している。

Lollapalooza

それによると、ロラパルーザ開催の2日目、セキュリティスタッフとして同フェスで働いていた18歳の Janya B. Williams は「TextNow」というインターネットを利用した無料の電話サービスプラットフォームで、実際の電話番号をユーザーが登録できるというものを利用し、とある電話番号を使用して同僚に次のようなメッセージを送ったという。

「午後4時にロラパルーザで大量殺戮。標的は150人」

このメッセージを受け取った同僚は、これを上司に報告。その後、シカゴ警察と FBI の合同テロ対策本部「Task Force(タスク・フォース)」が調査に乗り出した。
なお、Janya B. Williams は、Facebook に「Ben Scott」という名前の捨てアカウントも作成しており、そこにも「ロラパルーザ グラント パークで午後 6 時に大規模な銃撃」という内容の脅迫文を投稿したとされている。

Janya B. Williams / Chicago Police

「TextNow」は個人情報保護契約の一環として、登録時にユーザーの IP アドレスを保持しており、警察はそれを通じて「TextNow」と Janya B. Williams の IP アドレスをすぐに結びつけた。そして、Janya B. Williams は逮捕され、虚偽のテロ予告を行ったという重罪で逮捕・起訴された。

検察は、ウィリアムズが尋問の結果、この計画は仕事を早く切り上げるためのウソだったことを認めたと述べている。

"虚偽のテロ脅迫" は重罪である。日曜日、クック郡裁判官の Mary Marubio は、50,000ドル(約676万円)の保釈金の代わりに彼女を拘束するよう命じた。水曜日の午後の時点で拘留されていたウィリアムズは、8日(月)に法廷に戻る予定であるとのことだ。

ティーンエイジャーのちょっとしたサボり心が引き金となり、取り返しのつかないことになってしまった今回の事件。まさにイソップ童話のオオカミ少年を地で行くような話だが、とにかく嘘は軽々しくつかない方が良さそうだ……。