2022年の今年も、8月25日〜9月5日に掛けて現在アメリカ・ネバダ州のブラック・ロック砂漠で開催中の、音楽、コミュニティ、アートのフェスティバル「Burning Man(バーニングマン)」

約8万人の人々が参加しているというこの奇祭フェスの今年のテーマは「Waking Dreams」バーナー(バーニングマン参加者)たちは「ミュータント・ビークル」と呼ばれるアートカーや、この祭りのタイトルにもなっている最後に燃やされる巨大な人形をはじめとする巨大なアート作品群、そして様々なファッションに身を包む人々(中には全裸の人も……)と、もしあなたがバーニングマン初参加者なら、とにかく様々な非現実的なものたちが次々に目の前に現れ、カルチャーショックを受けることは間違いないだろう。


そんな幻想的なバーニングマンだが、あまりにも特異なフェスであるが故に、初心者にはなかなかハードルが高いのも実情だ。例えバーニングマン行きのチケットをゲットしたとしても、それで一安心せずに、バーニングマンに関する知識を「バーニングマン10原則サバイバルガイド」「The What,  Where, When(何を、いつ、どこで)ガイド」の3つのオフィシャルガイドを読んで頭に入れておく必要がある。

バーニングマン10原則」ではバーニングマンというフェスのルールが、そして「サバイバルガイド」では、日中には気温が急上昇し、夜には反対に気温が急激に下がり、時には砂嵐が発生することもあるブラックロック砂漠の厳しい気候の中で、1週間に渡って安全に自給自足の生活を送るための物資をパッキングするためのヒントが書かれている。また、テーマキャンプ、アクティビティーに関するリストは「The What, Where, When (何を、いつ、どこで)ガイド」に掲載されている。


しかし、これらのオフィシャルガイドには、ステージ、テーマキャンプ、アートカー等のアーティストラインナップは掲載されていない。バーニングマンは、実は主催者サイド的にはこのイベントを「音楽フェス」とは定義していないとのことだ。音楽は、プレイヤーを探索するアート要素の一つに過ぎず、それを発見するプロセスが全体的な体験に不可欠なものである、としている。
 
しかし、そうは言っても初心者バーナーにとってはなんの前情報もなしに自分好みのアーティストのステージを見つけるのは至難の業。そこで、EDM.com の記事から「バーニングマンで最高の音楽を見つけるための方法」を掻い摘んでご紹介したい。


 

1. 自転車に乗って探索しよう

バーニングマンでは、ブラック・ロック・シティの中を自転車に乗って移動する人たちも印象的な風景となっている。単純なことではあるが、自転車で走り回るのは自分好みの音楽に出会うことができる方法の一つだ。
また、自転車でキャンプから離れた「ディープ・プラヤ」に出かければ「Robot Heart」「The Mayan Warrior」「Steely T」といった、主催者が積極的にスケジュールを告知しないアートカーにも出会える。

2. ブラック・ロック・シティの地図に慣れる

ブラック・ロック・シティでは、時計の数字とアルファベットのストリート名が交差する半径でデザインされており、中央の環状の通りはエスプラネードと呼ばれ、"プラヤ" と呼ばれる平原に出かけるための入口となっている。放射状に広がるブラック・ロック・シティの先には、深いプラヤが広がっている。
その年のブラック・ロック・シティの地図を見て、レイアウトに慣れるようにしよう。

3. 大型サウンドキャンプの探し方

ほとんどの大型サウンドキャンプは、10時か2時の方向とエスプラネードが交差するあたりにある。キャンプから離れたプラヤでヘヴィなサウンドを流すことができるためだ。キャンプの外にあるラインナップ詳細が書かれた看板を探してみよう。
また、大規模なサウンドキャンプや人混みの周辺では自転車に必ず鍵を掛けて盗難を防ごう。

4. 「ROCKSTAR LIBRARIAN」ミュージック・ガイドをダウンロードする

「ROCKSTAR LIBRARIAN」は、ラインナップとサウンドキャンプ、アートカーの場所が掲載された優れたガイドだ。ただし、サウンドキャンプやアートカーの中には、オフィシャルではなく自主的に参加しているキャンプやアートカーも少なくないので、完全なガイドというわけではない。
また、開催内容や時間、場所等は予告なく変更されることもある。

>>「ROCKSTAR LIBRARIAN」​ダウンロードはこちらのサイトから
 

5. 興味のあるサウンドキャンプを SNS でフォローしておく

「Ego Trip」「Opulent Temple」のように、事前に SNS でラインナップやスケジュールを共有しているキャンプもあるので、気になるサウンドキャンプがあらかじめわかっている場合は、SNS でフォローしておこう。
 

6. お気に入りの DJ を SNS でフォローしておく

バーニングマンには、様々な DJ が参加している。お気に入りの DJ の SNS をフォローしておくことで、その DJ のバーニングマンでのプレイ時間や会場を把握することができるだろう。

7. アプリ「TIME TO BURN」をダウンロードする

イベントやキャンプのリスト、場所、GPS マップ、その他バーニングマンでの移動に役立つヒントが満載の便利なアプリ。iOS、Android でダウンロードできる。

>>「TIME TO BURN」iOS 版ダウンロードはこちらから

>>「TIME TO BURN」Android 版ダウンロードはこちらから

8. ゴミフェンスの噂に注意しよう

バーニングマンでは「Daft Punk(ダフト・パンク)がゴミ収集場のフェンスで演奏する」という噂が長年ジョークとして語られているが、それはただのジョークなので信じないようにしよう。
なお、Daft Punk が2021年の引退に際し、動画「Epilogue」内で自爆した場所は、ブラック・ロック砂漠のプラヤであるとのことだ。

9. キャンプでくつろぐ時にはラジオを聴こう

バーニングマンでは、FMラジオも流されている。「BMIR 94.5FM」「KAEZ 96.3FM」「Camp Fuego 88.3 FM」がオススメ。

10. バーニングマンに行けない人はおうちでバーニングマンを楽しもう。

どうしてもバーニングマンに行けないという人は、バーニングマンの様子がリアルタイムで映し出される「Burning Man Live Webcast」を試聴しよう。家や職場にいながらにして、バーニングマンの雰囲気を覗き見れることだろう。

>>​「Burning Man Live Webcast」はこちらから