今年5月に4枚目のアルバム『So Far So Good』をリリースした人気デュオ The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)が、先週、同アルバムのローファイ・リミックスをリリースしてファンを驚かせた。
The Chainsmokers は一般的に、ハウス・スタイルのドロップの "エモ EDM" なスタイルで知られているアーティストであるが、どうやら新たな領域に足を踏み入れつつあるようだ。
 

The Chainsmokers は SNS で、『So Far So Good』のレコーディングセッションの途中で、アルバムの別のバージョンを作成するまでの経緯をファンに共有した。

SFSG の制作の途中で、アルバム全体をローファイとしてリメイクするというアイディアを思いついたのを覚えている。メインアルバムを完成させるのに挫けたわけじゃない……でも、僕らは別のアルバムを作り始めたんだ。

このローファイ・リミックスは、通常リリース版のシンセサイザーの代わりにリバーブに溢れたアンビエント・パッドとボーカルが特徴的なものとなっており、落ち着いてリラックスしたリミックスとなっている。
このリミックスについて、リリース前に The Chainsmokers は以下のように語っていた。

その日、僕らは最初の曲を別のものにしたが、これをやり遂げなければならないことをしっていた。収録された全13曲をね。僕らは常に,ローファイの豊かなトーンとシンプルな複雑さに取り憑かれていた。また、生活の中でストレスを感じたときに、このジャンルが僕らにとってどれほどリラックスできるものであったかということにも執着していた。

遂に今週の金曜日、ローファイのアルバムがリリースされる。僕らはそれをとても誇りに思っており、それが全ての快適さと落ち着きをもたらすことを願っている。そして、ローファイのパイオニアの皆さんに、僕らがそのジャンルにおいて正しいことをしたと判断してもらえたらいいよね。

とてもクオリティの高いローファイ・リミックスに仕上がっているので、ファンとしては新たな The Chainsmokers の魅力と才能を感じられて嬉しい限りではあるが、このコメントを読んで若干心配なのは、彼らが疲れているのではないか、という点だ……。
ローファイなリミックス・アルバムをリリースして、ぜひ気持ちもリラックス&リフレッシュさせ、彼ら自身に丁度良いペースで末長く活躍してもらいたいと願うばかりだ。