新たな医療分野である "音楽療法" は、うつ病、PTSD、不安症、高血圧症などに悩む人々にポジティブな影響を与えるものとして広く認識されている。Skyquest Technology Group による最近の調査では、世界の音楽療法市場は2028年までに40億ドル以上に拡大する可能性があるとされている。

MediMusic という企業の共同創設者/CEO の Gary Jones氏は、同社のプレスリリースにて、MediMusic が "音楽の DNA をデジタル的にフィンガープリントすることに成功、不安やストレスを和らげる薬として正しい曲を処方できるようになった" と述べている。

同社の音楽に関する先行研究では、音楽によって最大44%の不安の軽減、29%の痛みの軽減に関してが実証されているとのことだ。このような統計から、「音楽=薬」となり得るという根拠が示されているとのことだが、MediMusicでは、日常的、慢性的な様々な病気の改善に役立つ音楽を処方しているとのことだ。


同社では AI と機械学習の原理を活用し、どの音楽の特質が患者の治癒に寄与し、どれがそうでないかと認識する独自のバイオフィードバックループを採用。更に、企業向けにストリーミング・システムを提供する企業 Tune Global と提携し、コンテンツライブラリーの管理と、最先端の治療ソリューションのためのバックエンド・フレームワークを提供するとのことだ。

端的に言うと、MediMusic は「デジタル点滴」と名付けられたウェアラブル技術により、処方箋に基づいた楽曲のプレイリストをキュレーションし、更に患者からのフィードバックを収集するという。

このあらたな音楽療法アプリケーションが実際に医療機関で利用される未来は来るのだろうか…!?!?