先日、アフリカ・ナイジェリアのラゴスにて、ナイジェリアで2回目となるアニメフェスティバル「Èkó Anime Fest」が開催され、アフリカ大陸中から約1,000人のファンが集結したと、euronews が報じている。
アフリカでは数少ないアニメコンベンションである「Èkó Anime Fest」に参加した多くのアニメファンは、テレビアニメ、映画、ビデオゲームに登場するお気に入りのキャラのコスプレを楽しみ、会場を盛り上げた。

https://www.euronews.com/culture/2023/01/15/anime-in-africa-fans-gather-for-nigerias-second-ever-anime-festival

このイベントの共同主催者である Laura Ajayi さんは、ナイジェリアにはアニメ愛好家のためのコンベンションやフェスティバルがなかったため、自分たちで立ち上げることにした、と説明。

ナイジェリアには、オタクや日本カルチャーファンのコミュニティーがあり、アニメの世界に足を踏み入れてみたいという人たちもいるので、この企画を立ち上げました。みんな一緒になって楽しんで、うまくいきました。

ナイジェリアでのアニメ人気…そのきっかけは?

ナイジェリアでのアニメ人気は、80年代後半〜90年代にかけて、NTA2チャンネル5で放映されたアニメ「Voltron: The Defender of the Universe(邦題:ボルトロン ※注1)」が西アフリカの国々に "アニメ" を広めたことに端を発していると言われている。

更に2000年代初頭には、TV Africa にて「Samurai X(邦題:るろうに剣心)」が放映され、ナイジェリア人の間でアニメのサブカルチャーが確立されるきっかけとなったという。

80〜90年代にかけて、アニメは欧米やその他の国では VHS や DVD の流通によって更に広く普及し始め、国際的に認知されるようになり、現在ではインターネットの普及、Crunchyroll(クランチロール)、Funimation(ファニメーション)、Netflix 等のオンラインストリーミングサービスの台頭により、世界中でアニメ人気が爆発的に高まっている。
また、SNS 等でアニメファンが繋がり、様々な作品への愛や情熱を共有することで、グローバルなファン・コミュニティが形成されるようになったとのことだ。

※注1)
アメリカのテレビアニメ。東映アニメーションとバンダイが制作した全く関連性のないロボットアニメ作品『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』マッシュアップしたもので、アメリカで爆発的な人気を誇った。