Diplo(ディプロ)が、自身が主宰のレーベル「Mad Decent(マッド・ディセント)」の音楽出版カタログを、ロサンゼルスを拠点とするビデオ制作会社 Iconoclast に売却したとのことだ。
Mad Decent は、Baauer の「Harlem Shake」、Major Lazer の「Lean On」等、過去10年間の最大規模のダンスヒット曲を多数輩出してきている。
 
 

グローバルな音楽業界のニュースと分析のサイトである Music Business Worldwide によると、Iconoclast は過去1年間に複数の音楽著作権カタログの買収を行っており、その総額は3億ドル(約403億2825万円)にも上るとのことだ。同社が Mad Dicent の膨大な音楽出版カタログにいくら支払ったのかは不明だが、次世代のアーティストに力を与えるため、ブロックチェーンを含むテクノロジーに大きく踏み込む計画を持っていると言われている。

Iconoclast の創設者/CEO である Olivier Chastan は、MBW に対して以下のようにコメントしている。

Mad Decent Publishing のカタログの買収は、現代音楽を形成しているアーティストを含むあらゆる時代の文化的に重要な芸術を保存し成長させていくという我々の取り組みを示している。

ここ数年、音楽カタログの販売は頻繁に行われており、昨年には Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)が音源と出版カタログを Pophouse に売却。2020年には、世界で最も稼いだ DJ である Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)が、自身の出版カタログを Vine Alternative Investments に9000万ドル(約120億9938万円)で売却している。ハリスのカタログには、「Summer」「Feel So Close」、リアーナとのコラボ曲「This Is What You Came For」などのヒット曲が含まれている。