デジタル時代となり、音楽ストリーミングサービスがメジャーな音楽視聴方法の一つとなって久しい現在だが、音楽配信の敷居が低くなったことにより逆に膨大な数の楽曲が、年間に一度も再生されないという現象が起きてしまっているようだ。

音楽データを販売する企業 Luminate社の最近の調査では、2022年の1年間で音楽ストリーミングサービスで再生回数が0回だった曲は、なんと3800万曲にものぼるという、プラットフォーム間のコンテンツ流入の厳しい現実が明らかにされた。

この数字は天文学的な数字に思えるかもしれないが、一方で、毎日10万曲がストリーミング・プラットフォームにアップロードされているとのことだ。


これは、楽曲ストリーミングサービスの暗部を示すようなデータであり、信じられないような数字であるが、それに輪をかけて驚愕な事実は、1年間を通して約42%の楽曲が10回以下のしか再生されていないという点だ……。

この数字を目の当たりにすると、楽曲ストリーミングサービスでの再生回数が、何ヶ月にも渡ってトップ10入りしているような楽曲が、どれだけモンスター級であるのかを実感できるのではないだろうか……。