90年代、Aaliyah(アリーヤ)、Missy Elliot(ミッシー・エリオット)といったアーティストへの楽曲提供でブレイクし、何十年もの長きにわたって音楽業界の第一線で活躍し続けるアーティスト/プロデューサーの Timbaland(ティンバランド)が、音楽制作に AI を取り入れることの可能性について語った。

ここ数週間、有名アーティストを模したディープフェイクアートについての話題で音楽業界は持ちきりだ。Drake(ドレイク)と The Weeknd(ザ・ウィークエンド)のコラボ曲の偽物に関しては、レーベルがネット上からトラックを削除するのにかなり手こずったようだ。

音楽における AI の位置付けをめぐっては、まだ意見がかなり分かれている中、Timbaland は新たなテクノロジーを受け入れ、今後の創作におけるその使用を正当化しようとしている。
Timbaland は、最近亡くなったレジェンド・ラッパーの The Notorious B.I.G. の声をトラックで再現するために AI を使用したことを認めており「亡くなったアーティストの遺産を保存し、継続するための道がそこにある」と信じているとのことだ。


Timbaland は、ディープフェイクや AI が作成したコンテンツの初期の問題の一つは、その多くが無許可で低品質であることだと指摘。彼は、テクノロジーをアートや音楽制作に取り入れることにもっと真剣に取り組めば、プロデューサーにとって素晴らしいツールになると信じているという。

本当に新しい創作方法、少ないコストでお金を生み出す方法になるはずだ。俺は既にここにいる。これが俺のやっていることだ。俺が道を切り開く。

The Notorious B.I.G. と製作したトラックは、遺族のサポートがなければリリースされないとのことだが、Timbaland は今後、このプロジェクトのために、新たなテクノロジーを合法化するために活動していくとのことだ。