普段パチンコ屋に行かない人にとっては、パチンコ屋でかかっているやたらとうるさい音が気になる……という方も多いのではないだろうか。一方で、パチンコが趣味の方は、あの音を聞くとなんだか興奮してウズウズしてしまうのでは?
そんな賭け事の場で掛けられている BGM や効果音は、実はかなり綿密に計算されて作られているのかもしれない。WE RAVE YOU  が、カジノと音楽の関係性についての興味深い記事を掲載しているのでご紹介したい。


カジノ施設が BGM として流す音楽には、実は理由があるとのことだ。ギャンブル中にはよく流されている音楽は主に2種類あり、一つ目は「テンポの速い明るい音楽」二つ目は「ゆったりとした落ち着きのある音楽」とのことだ。
この2つのタイプの音楽にはそれぞれ理由があり、どちらもカジノが客のギャンブル行動に影響を与えるために効果的に使用されているという。

大音量で速いアップビートの音楽は、高エネルギー、高ストレスの環境を作り出し、ギャンブラーが賭けをする際に注意深くなるのを助けるという。これは、ほとんどのカジノがギャンブラーに求める流れで、結果がどうであれ、勝とうが負けようが、気合を入れて次の賭けについて考えることを促すという。

更に、スロットマシンの音やトレイにコインを入れる音など、様々な効果音を使うことで「もっとお金を使いたい」「もっと続けたい」という状況に誘導することができるという。これらは、プレイを続けるモチベーションを高めるための小さな釣り餌となり、音楽と組み合わせることができる。日本で主流のギャンブルであるパチンコは、まさにこれである。


そして一方の「ゆったりとした落ち着きのある音楽」は、カジノでも、よりリラックスした落ち着いた雰囲気を作り出し、人々を安心させ、リスクを冒しにくくする効果があるという。ポーカーのように、運だけでなく技術も重要となり、ロングゲームもショートゲームと同じようにプレイできる、集中力のいるゲームでは、ソフトな音楽が目の前の状況に集中するのを助けてくれるとのことだ。

また、最近ユーザーを増やしつつあるオンラインカジノでも、音楽や効果音をうまく使っているという。多くのゲームには、ゲーム中の特定のポイントで再生されるテーマソングや効果音が設定されており、プレイ中に良い気分を保つように設計されている。オンラインカジノでは、人気のある曲のインストゥルメンタルミュージックのカバーや、キャッチーな曲がよく使われているが、それにはユーザーに曲調に親しみを感じさせ、ゲームに飽きさせず続けさせるような効果があるという。


音楽とカジノの環境に身を任せすぎると、必要以上にギャンブルにお金を突っ込んでしまうことがあるが、カジノに行くにしても、オンラインカジノでプレイするにしても、流れている音楽やサウンドの種類を確認することで、カジノが客をどのように誘導したいのかを把握して、どうしたら自分を落ち着かせることができるのかを学ぶことができるのではないだろうか。