2023年6月21日〜26日に掛けてイギリス・サマセット州ウォージーファームにて開催されるビッグフェス「グラストンベリー」が、2023年の同フェスティバルの持ち込み禁止リストに "使い捨て VAPE（ベイプ）" を追加した。

フェスティバル主催者によると、使い捨て VAPE は "環境を汚染し、廃棄物センターで危険な状態になる可能性がある" としており、会場全体でプラスチックの「削減、再利用、リサイクル」を目指すフェスティバルの取り組みの一環として、使い捨て VAPE が禁止リストへ追加されたとのことだ。

このルールがどのように施工されるのかはまだ不明だが、フェスティバル参加者の入場時の検査で電子タバコが没収される可能性も指摘されている。


The Guardian によると、イギリスでは現在、毎週約130万個の使い捨て VAPE が捨てられており、2019年に初めて販売されて以来、前例のない増加率となっているという。
それらの多くは道端や一般廃棄物に捨てられている一方で、リチウムイオン電池が含まれており、壊れると火がつきやすく、中には爆発して命に関わる怪我をしたユーザーもいるとのことだ。

この使い捨て VAPE 以外にも、グラストンベリーの「持込み禁止リスト」には、場所を取ってフェス後に置き去りにされがちなガゼボ（屋根と支柱のみのテント）、生分解性でないボディグリッター、過剰包装、使い捨てウェットティッシュ等がある。ウェットティッシュは「例え生分解性のものであっても、すぐにマイクロプラスチックに分解されるため、環境汚染物質として問題がある。洗濯バサミと石鹸は素晴らしい効果を発揮します！」とガイダンスに書かれている。

グラストンベリーは、持続可能な実践を奨励しており、環境保護活動に対して長い歴史を持つフェスだ。
グラストンベリーのステージの一つである「アルカディア」は今年、アリーナを再生可能エネルギーだけで運営することを発表している。