2023年7月4日に初めて外観がライトアップされた、23億ドルを掛けてラスベガスに建造された世界最大の球体構造物にして世界最大のLEDスクリーンでもある、Vegas Sphere(ベガス・スフィア)
Sphere の外装は、約120万個のホッケーパック型 LED で構成されており、それぞれの LED は2億5600万色の発光が可能な48個のダイオードを内蔵している。

とにかく巨大なこの LED 球体は、ラスベガスの街にとんでもない異次元空間が突如出現したかのような現実感のない風景を作り出している。
 

Las Vegas Locally が公開した、スフィアの内部を垣間見ることができる映像によると、 内部には世界最高解像度のラップアラウンド LED スクリーンが設置されているという。約1万8,000人を収容できる Sphere では、その巨大な16K LEDスクリーンの下でのコンサートや映画鑑賞、スポーツイベント等の開催が予定されているとのことだ。
 
 

Sphere のエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント/最高運営責任者である John Claffey は、以下のように述べている。

スクリーンは地上から250フィート(76.2メートル)の高さまで、全方向に広がります。
あのボウルに座っていると、完全に没入できます。以前はニューヨークの IMAX が大好きでしたが、これはそれを吹き飛ばすでしょう。


会場のプロデューサーによると、Sohere 内部の観客席には16万個以上のスピーカーが設置される予定で、巨大スクリーンの映像と連動して振動するハプティックシートも採用されるとのことだ。

ベガス・スフィア内部の完成予想図(Sphere Entertainment Co.)

コンサート・ライブ業界誌の Pollstar によると、7月21日(金)には、会場内から最先端のオーディオシステムである "Sphere Immersive Sound" のデモンストレーションが行われたとのことだ。

MSG Entertainment の会長/CEO である James Dolan は、 Sphere のサウンドについて以下のように述べている。

サウンドは重要な鍵であり、我々はサウンドに最新の注意を払った。
我々がここで作り上げたものは、人間の音感を完全な会場で再現することに限りなく近いものです。そして、私たちはそれをプログラミングしており、今(あなたが聴くことができる)すべての音は、私たちが使っているテクノロジーのおかげであり、あなたが聴く音は全て意図的なものです。因果関係ではない。つまり、一度でも聴けば、自分自身でわかるようになるのです。


Sphere は9月29日、レジェンド・ロックバンドの U2 をフィーチャーしたシリーズ最初のコンサートで正式オープン予定となっている。

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