80年代後半より活動する、Trip Hop のジャンルのパイオニアと言われるバンド Massive Attack（マッシヴ・アタック）のギタリストである Angelo Bruschini（アンジェロ・ブルスキーニ）が、肺がんのために死去した。享年62歳。

Massive Attack は 90年代後半から2000年代初頭に掛けて、Angelo Bruschini のバンドへの加入により更に人気と世界的評価を獲得した。バンドは『Mezzanine』『100th Window』等の画期的な作品を発表し続け、ツアーでのパフォーマンスを強化するため、Angelo Bruschini のギターの生演奏を追加するようになった。
Angelo Bruschini は Massive Attack 以外にも、The Numbers（ザ・ナンバーズ）、Rimshots（リムショット）、The Blue Aeroplanes（ザ・ブルー・エアプレインズ）等のいくつかのバンドでもメンバーとして活動していた。また、Jane Taylor（ジョーン・テイラー）の2005年のヒット・シングル「Blowing This Candle Out」のギターも担当している。

ここ数ヶ月、Angelo Bruschini は自身の肺がんの診断に関する情報をファンに共有し続けており、7月には次のように書いていた。
 

肺がんのことで病院の専門家から「頑張ってね」と言われたことがこれまでに二度もあったが、本当にダメだと思う！ 素晴らしい人生を送り、何度も世界を見て、たくさんの素晴らしい人々に出会ったが、その扉が閉まりつつあり、本を書こうと思う。

10月23日の朝、Angelo Bruschini の妻が彼の死についての悲劇的なニュースをファンに共有した。

とても悲しいことに、私の美しい夫、Angelo Bruschini が2023年10月23日午前12時15分に亡くなったことを発表します。それは稀で進行性のガン、多形成ガンによるものでした。

Massive Atack のメンバーたちも、SNS にて以下の追悼のコメントを発表している。

精神的に酷く打ちのめされているよ。
こんな人生を一緒に共有できて、僕ら全員はなんて幸運だったのだろう。
とても素晴らしい、奇人的な才能。
君の貢献を数値化することは不可能だ。
アンジェロ、安らかに眠れ。

ご冥福をお祈り申し上げます。