23億ドルをかけて建設され、ラスベガスに2023年9月にオープンした世界最先端・最大規模の球形複合アリーナ「Las Vegas Sphere(ラスベガス・スフィア)」だが、LAS VEGAS SUN によると、運営会社の Sphere Entertainment が先月30日、決算会見にて、9月に終了する会計四半期で9,840万ドル (約148億8,585万円) の営業損失となったこととを発表、更に CFO(最高財務責任者)の Gautam Ranji 氏が辞任したとのことが証券取引委員会への提出書類により明らかとなった。

Gautam Ranji 氏の退任は、「会計原則や会計観光、財務諸表の開示、内部統制などに関する当社の独立監査時や経営陣との意見の相違の結果ではない」と Sphere Entertainment 社は提出文書で述べているが、The New York Post によると、Gautam Ranji 氏は CEO(最高経営責任者)の James Dolan 氏から怒鳴りつけられ、突然辞任したとのことだ。

提出書類によると、Gautam Ranji 氏は11ヶ月間勤務しており、暫定的にシニア・バイスプレジデントの Greg Brunner 氏が後任を務めるとのことだ。


「Las Vegas Sphere」では、U2 が数ヶ月に渡ってレジデントを務め、最初の公演時には世界的な注目を集め「当社の新たな章の始まりとなる、重要な節目となった」とJames Dolan 氏はコメントしていた。

この四半期の収益には、完売となった U2 の2つのショーによるイベント収益の410万ドルと、スイートのライセンス及び Sphere 外周の広告による収益の260万ドルが含まれているとのことだ。

James Dolan 氏は「我々はスフィア全体で前向きな勢いを築いており、株主にとって長期的な価値を推進できる有利な立場にあると引き続き自信を持っている」と述べた。