音楽市場の歴史を塗り替えた音楽ストリーミングサービス、Soundcloud(サウンドクラウド)が現在、10億ドル(約1449億3250万円)を超える可能性のある売却の準備を進めているとのことだ。同社売却の理由として、同社が多額の利益を期待していることが挙げられており、今年後半に売りに出されるのではないかと見られている。

2007年に設立された SoundCliud は、アーティストが作品を公開するためのオンライン・ホームを提供する音楽ストリーミング・サービスで、4,000万人を超えるアーティストが約3億2,000万曲をリリースしてきている。

しかし、世界の音楽業界の経済状況が急激に変化する現代にあり、同社はビジネスモデルを収益化するのに苦労していたとのことだ。
Sky News の報道によると、多国籍企業のコンサルティングに特化した投資銀行であるレイン・グループと、シンガポールの投資会社テマセク・ホールディングスの2大株主が、2017年に SoundCloud に投資しているが、その時点で同社の事業は崩壊寸前であったと言われており、この2社が SoundCloud の株式の過半数を取得後、同社の価値は3億ドルに上昇したとこのこだ。

昨年、SoundCloud は初めて年間利益の目標を掲げており、従業員の10%弱を解雇している。
最高経営責任者である Eliah Seton 氏は、同社が昨年12月下旬に予想年間収益2億8,800万ユーロ(約459億8,944万円)を報じたことを背景に、同組織の EBITDA(利息、税金、減価償却前利益)がプラス200万ユーロ(約3億1,938万円)に達したと述べた。

関係者によると、Sky News に対し、今後数ヶ月の間は売却はされないだろうと予想しているとのことだが、現時点で SoundCloud の広報担当者はコメントを控えているとのことだ。