香川県・小豆島の「迷路のまち」(土庄本町)にある妖怪美術館が、節分で追われる鬼の魂の叫びをうたう「鬼のうた」のミュージックビデオを公開した。
 

「鬼のうた」の背景

厄災や不幸をもたらす乱暴者に仕立てられている「鬼」ですが、そんな鬼たちも愛と平和の心で受け入れていこう。そんな想いを込めて妖怪美術館では毎年節分の時期に鬼をかくまい、ねぎらう「鬼まつり」を開催しています。

そのプロモーションの一環として制作した「鬼のうた」は妖怪美術館のマネージャー(佐藤秀司)が2023年に制作。虐げられている鬼たちの悲哀や受け入れていくことへの寛容な精神の大切さが盛り込まれています。これは、妖怪を通じて多様性の大切さを世界へ広げたいという妖怪美術館のビジョンに基づく想いでもあります。曲調はダンサブルなラップ調で繰り返されるフレーズが耳に残ります。この度、2024年の節分にむけて待望のミュージック・ビデオを制作し公開しました。

妖怪美術館前

オール小豆島ロケ

とある家庭ではじまった豆まき。嬉々として豆を投げつける母親と子どもたち。何度も豆を当てられながら家を飛び出すと、同じように追い出された鬼たちが走っている。住宅街を七転八倒しながら走り続け、追い詰められるように海のほうまで逃げた先に、チョーケシ鬼やんが車で登場! 鬼たちの安住の地、妖怪美術館へ。風光明媚な小豆島を背景に、鬼の逃走劇が繰り広げられる。

土庄港

エキストラのみなさん

童謡「鬼のパンツ」のアンサーソング

「鬼のうた」は2023年2月に配信リリースされ、同年発売した妖怪美術館ファースト・アルバム「チョーケシのうた」に収録。節分に豆を当てられる鬼の悲哀をリズミカルに歌っていることで支持を得ているダンスナンバーとなる。童謡「鬼のパンツ」のアンサーソングとして「鬼のパンツは虎柄なんて誰がいつどこで決めたのか」という歌詞がリフレインされる。

歌うのは「チョーケシ鬼いやん」(おにいやん)

妖怪美術館の歌って踊るスタッフ「チョーケシ兄やん」の友達「チョーケシ鬼いやん(おにいやん)」の作詞・作曲という設定で、チョーケシ鬼いやん自身が歌っている。


<PROFILE>佐藤秀司(さとう・しゅうじ)
コロナ禍をきっかけに妖怪美術館がはじめた音楽活動を主導するのは作詞・作曲・うた・ダンス全てを手掛ける小豆島・迷路のまちアートプロジェクト代表・佐藤秀司。チョーケシ兄やん、チョーケシ鬼いやんとして活動中。福島大学ストリートダンス同好会在籍中に同級生のダンサー「りきっちょ」と2人組アニメーションスタイルの「はむつんサーブ」の初代メンバーとして活動。東京の社会人ダンスサークル「SDC20∞」の代表をつとめながら「スーパー耐久イメージガール」の振付など振付業にも従事。 東京から小豆島へ移住後、2021年 妖怪美術館のチョーケシタワーに掛けられた絵馬のエピソードをもとに「チョーケシのうた」をリリース。RNB南海放送ラジオ「宮崎ユウのラジオに帰ろう」エンディング曲に採用。2022年「鬼のうた」、2023年「おいでよ小豆島音頭」を配信。ファースト・アルバム「チョーケシのうた」をリリース。小豆島各地でのゲリラライブを得意とし、一度聴いたら耳から離れない独特のフレーズと、ポップミュージックから、ダンスナンバー、盆踊りまで手掛ける世界観の広さに妖怪美術館の“クセの凄さ”を感じさせる。2月24日「お笑いものまねフェス2024in小豆島」でパフォーマンスを披露予定。
 

妖怪美術館

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妖怪美術館「鬼まつり2024」概要

期間:2024年1月18日(木)~2月29日(木)
住所:香川県小豆郡土庄町甲398
イベント:節分お疲れ様会 2月4日(日)11:00~(場所:妖怪美術館)
詳細 (妖怪美術館note):https://yokai-museum.note.jp/n/nb966911484c4

【妖怪美術館とは】
香川県・小豆島の迷路のまちで800体をこえる妖怪造形作品を展示する美術館。まちの中に点在する4つの古民家をスマホガイドアプリを使いながらめぐる。妖怪の起源から現代の妖怪まで「妖怪造形大賞」に応募された900体を超える作品を展示・保管しています。「妖怪を世界へ」私たちは「妖怪(=Yokai)を「もったいない」と同じような世界語にしたいと考えています。館長は小豆島生まれの妖怪画家・柳生忠平。