ドイツ・ベルリンにおけるアイコニックなテクノ・カルチャーが、ユネスコ無形文化遺産に公式に登録されるという偉業を達成した。これは、世界中のエレクトロニック・ミュージックにとって重要なマイルストーンとなる。

主要な文化機関による共同プレスリリースを通じて行われたこの公式発表は、文化的伝統を将来の世代のために保存することの重要性を強調した。2024年文化大臣会議のティモン・グレメルス議長は、ドイツにおける文化実践の多様性と活力を強調し、クラウディア・ロート文化・メディア担当大臣はベルリンのテクノ・カルチャーを多様性、敬意、開放性の象徴として賞賛した。

テクノ・カルチャーがユネスコに認定されるきっかけを作ったのは、文化愛好家のグループがベルリンのクンストハウス・堪レスにて非営利団体を設立した2011年にスタートした。ハンス・クスト率いるこの協会は、テクノ・カルチャーのユネスコ認定を達成するという使命に乗り出した。初期の挫折にも関わらず、そのビジョンは持続され、最終的には rave the planet gGmbH の設立と、2018年の包括的なユネスコ申請プロセスのスタートに繋がった。

2022年、惜しくも申請は通らなかったが、それは主催者の決意を更に強めた。熱心な調査、専門家との協力、ベルリンのテクノ遺産に焦点を当てたドキュメンタリーの制作を経て、改訂された申請書は2024年3月にユネスコによって全会一致で承認された。

これによって、ベルリンのテクノ遺産を将来の世代に向けて受け継いで促進していくため、主催者はテクノ・カルチャーの本質を保存するための教育プログラム、文化イベント、取り組みを積極的に企画している。

ベルリンのテクノビートが世界中で響き続ける中、ユネスコの指定は、コミュニティを団結させる音楽の永続的な力への賛辞として機脳する。アンダーグラウンドのレイヴ・シーンからユネスコの認定にいたるまでの道のりは、ベルリンのテクノ・カルチャーを擁護してきた人々の情熱の証である。