FOX 13 等複数のニュースサイトの報道によると、米フロリダ州のヴォルテックス・スプリングにあるポンセ・デ・レオンの会場で5月2日(木)〜5日(日)に渡って開催された EDM フェス「Sol Fest」にて、複数の薬物を摂取しハイになった男性が警察官を襲い、頭の一部を噛みちぎるというゾンビ映画のような事件が発生した。

この犯人男性は、ボルテックス・スプリングのボランティアとしてフェスティバルに参加していたジェームス・マイケル・アンダーソン容疑者で、アンダーソン容疑者は当時、通称 "エンジェル・ダスト" と呼ばれる薬物の PCP、LSD、ケタミン、マジックマッシュルーム等をミックスして摂取していたという。

▼ジェームス・マイケル・アンダーソン容疑者

「Sol Fest」2日目の夜、ホームズ郡保安官事務所のマーク・ハリス副官がフェスティバル敷地内を巡回していたところ、薬物の影響下にあったアンダーソン容疑者から突然声をかけられたという。

その際、アンダーソン容疑者は激しく狂乱し、ハリス副官が携帯していたテーザー銃(電気ショップを与えて相手を短時間動けなくす武器)を掴もうとし、頭を噛みちぎった。
乱闘の末、ハリス副官はテーザー銃を引き抜き犯人に向けて発射することに成功はしたものの、薬物でハイになったアンダーソン容疑者にはテーザー銃の効果はほとんどなかったようで、アンダーソン容疑者は無敵状態で暴れ続けた。その後、バックアップの警察官たちが複数人到着し、やっとアンダーソン容疑者を地面に組み伏せて拘束した。

▼マーク・ハリス副官の噛みちぎられた後頭部

アンダードン容疑者とハリス副官は共に近隣の病院に緊急配送された。頭の一部を失ったハリス副官はショックを受けていたが、容体は安定していたとのことだ。
なお、依然として興奮状態にあったアンダーソン容疑者は鎮静剤を投与され、逮捕された。

ホームズ郡保安官事務所は事件の詳細を発表、アンダーソン容疑者は最終的に、法執行官に対する加重暴行、公務執行妨害の罪で起訴されたとのことだ。