今年で開催23回⽬を迎えたハーレーダビッドソン ジャパン主催の野外フェスティバル『BLUE SKY HEAVEN 2024』が、6⽉1⽇(⼟)2⽇(⽇)横浜・⼭下ふ頭特設会場にて開催されました。


例年の会場だった富⼠スピードウェイから初めて場所を横浜に移し、みなとみらいを美しく臨む特設会場には2⽇間で多くの⼈々が来場。約300台のハーレーが⼭下公園前を駆け抜ける「能登復興⽀援パレード」や、Crystal Kay や RIP SLYME など⼈気アーティストが登場した⾳楽ライブステージ、⼈気バーガー店が集合したハンバーガーフェスやハーレーのレアなアイテムが⼿に⼊るショッピングエリアなど、様々なコンテンツが繰り広げられました。会場には、ハーレーライダーはもちろん、学⽣、若い世代の友達グループやカップル、ファミリーなど幅広い層の⼈々が来場。⾳楽ライブを楽しんだり、初めて⾒るバイクのショーケースを楽しんだりと、思い思いに充実した2⽇間を過ごしていました。

BLUE SKY HEAVEN 2024 イベントレポート

天気予報の⾬マークは⼀体なんだったのか? そんなことを思わせる⾒事な晴天。まさに最⾼な “ブルースカイ” の元で、今年の『BLUE SKY HEAVEN』がスタートしました。初⽇となる6⽉1⽇は、全国から横浜の会場めがけて、ハーレーライダーが早朝から続々と到着します。今回はブルスカ初の横浜開催となったことで、アクセスの良さから、バイカー以外にも⾳楽ライブを楽しみに来た⼈たちも多数。⻘空とみなとみらいの景⾊をバックに写真撮影をしたり、展⽰されている⼤迫⼒のハーレーに⽬を輝かせるなど、ブルスカにしかないオリジナルの世界観を満喫していました。


⾳楽マルチメディア「block. fm」がプロデュースを務めたメインステージ「BLUE SKY STAGE」に、最初に登場したのは2⽇間の MC を務める MC、CARDZ。ジリジリと気温が上がってきた会場をさらに盛り上げる掛け声の後、オープニングセレモニーに続いて、国内外のフェス・イベントで活躍する DJ KRO のプレイがスタート。ブォーン、ブォーンというバイクのエンジン⾳から「Born to Be Wild」に繋ぐ最⾼の滑り出しで観客からも歓声が上がります。ハードロックだけではなく、ディスコ、シティポップなどオールジャンルでヒットナンバーを中⼼に選曲。朝早くから集まった来場者もノリノリで彼のプレイを楽しんでいました。


続いて登場したのはアジアを中⼼に⽀持される新世代のシンガーソングライター eill。バンド演奏の中、『横浜、楽しんで⾏きましょう! 』と颯爽とステージに現れました。「ここで息をして」など代表曲を披露しながら所狭しと動き回り、それに応えるように観客も⼿を挙げて応えます。MC では⾃⾝の⽗もバイカーであると語り、イベントにちなんだトークで場を和ませていました。バラード曲「フィナーレ」では、ステージの最前部分に腰掛け熱唱。⻘空を昇るように響く eill の歌声に観客はじっと聴き⼊っていました。


『声出していけよ、横浜! 』と参上したのは新世代ラッパーとしてシーンの注⽬を集める Novel Core。⼀番太陽が照り付ける時間帯での出演でしたが、その暑さに⼀切負けない、熱くアグレッシヴなステージを展開しました。ハーレーダビッドソンのカスタムジャケットを⽻織り、気合も⼗分。序盤から『Everybody hands up!』と観客を煽り、フリースタイルでラップを披露するなど、エンジン全開です。そんなフルスロットルなパフォーマンスに負けじと、観客も応戦。⼀⻫にジャンプしたり、拳をあげたり、ヘッドバンキングも⾶び出すなど、⼤盛り上がりを⾒せました。ラストにはサングラスを外し、ミディアムナンバー「Green Light」を熱唱。それまでの激しい雰囲気が⼀変、会場はピースフルな雰囲気で包まれ、ステージは終了しました。


観客がまだかまだかと待ちわびる雰囲気の中、数々のヒット曲を持つヒップホップユニット、RIP SLYME が登場。サポートを務める TERIYAKI BOYZ® の WISE とシンガーソングライターのおかもとえみも揃ってステージに現れます。『最後まで⼀緒に踊ってくれますか? 』とのっけから「FUNKASTIC」「楽園ベイベー」を筆頭に往年の名曲を連発。イントロの時点で観客が沸き⽴ち、会場のボルテージがグングンと上がっていきました。途中、⾒事に晴れ模様となった会場の天気について触れ、台⾵1号にさよならを⾔いたいと「サヨナラSunset」をパフォーマンス。終盤の「JUMP」では会場が⼀⻫にジャンプ。そのまま「JOINT」、「熱帯夜」の⼤ヒット曲で、会場いっぱいに集まった観客は後ろの⽅まで⼤盛り上がりでした。


暑さも和らぎ、涼しい⾵が吹き出す頃にステージへ上がったのは FEEL GOOD な⾳楽で国内外にリスナーを拡げる SIRUP。『調⼦はどう? 盛り上がっていこうぜ』とフレンドリーに語りかけ、⼼地よいビートで会場を揺らしていきます。『いったん、ゆったりしようか』と披露した「LOOP」では、イントロが鳴った瞬間に歓声が上がっていました。海⾵に乗って響く SIRUP の歌声がグイグイと聴き⼿を惹きつけていきます。表情豊かな楽曲の数々に、観客は最後まで思い思いに体を揺らして楽しんでいました。


DAY1 のトリを飾ったのは、ここ横浜がホームタウン、今年活動25周年を迎える Crystal Kay。『最後まで楽しんで。⼀緒に歌ってね! 』と叫び、「恋におちたら」でライブはスタート。ぎっしりと埋まった観客はのっけから⼤喜びです。そのまま「hard to say」や「What Time Is It?」等の初期ナンバーのメドレーを熱唱。デビュー25周年を迎える彼⼥ならではのセットリストに客席からは⼤喝采が上がりました。そして、最年少は3歳のキッズも含む⼤勢のダンサーを引き連れ、⾒事な⼀体感のダンスも披露。激しいダンスでも全く息のあがらないパワフルな歌声に、会場は⼤きな拍⼿を送ります。トリにふさわしい圧倒的なパフォーマンスで、初⽇の BLUE SKY STAGE を締めくくりました。
 
メインのBLUE SKY STAGEとともに、⼤きな盛り上がりを⾒せたのが glo™ による “Way Better” ブースです。
会場⼊り⼝からショッピングエリアを抜けると現れる、⼤きな LED が⽬を引く glo™ “Way Better” ブース。ブース内にはパラソルやベンチ、ソファ席なども⽤意されており、野外フェスで疲れた体を休ませるのにぴったりの空間が作られています。LED 前には DJ ステージ、ブース各所にスピーカーも設置され、来場者は「ここが喫煙所なの︖⾳楽も聴けるなんて凄いね︕」と、お客さんを楽しませる様々な⼯夫に驚いていました。
 
ブース内で⼀際⽬を引くフォトブースには、ハーレーダビッドソン「Low Rider ST TOBBACO FADE」の展⽰が。最も有名なギターカラーに寄せた塗装が⽬を引くモデルで、バイクカルチャーと⾳楽を楽しめるブルスカにはピッタリのバイクです。バイクの横には実際に⾳も出せるギターもあわせて展⽰。来場者はバイクに跨ったり、ギターを⼿に持って写真撮影を楽しんでいました。


この glo™ “Way Better” ブースでは、⼈気 DJ/アーティストによるパフォーマンスも⾏われました。初⽇のトップバッターとして登場したのは、ダンスミュージックシーンを⻑年牽引する DÉ DÉ MOUSE。ディスコ、ハウス、エレクトロなどを織り交ぜたセットを披露し、ブース横を通る⼈々をどんどんブース内に引き込みます。ゆったりとしたスタートから徐々にテンポを上げていくプレイに、観客も⾃由に踊り始め、最後には⼤きな歓声が上がるほどの盛り上がりを⾒せました。


続いて、唯⼀無⼆の⾳楽性と繊細な歌声が魅⼒のアーティスト、ぷにぷに電機が登場し、未発表曲からライブをスタート。『リリースを楽しみにしていてね』と観客に声をかけて、「ずるくない︖」「君は Queen」など⾃⾝の⼈気曲を披露しました。お昼を過ぎ暑さのピークを迎えた会場でしたが、マイナスイオンを含むようなぷにぷに電機の涼やかな歌声を、ゆったりと楽しむ⼈でブース内が溢れかえっていました。


メインステージのトリ、Crystal Kayのライブが終了した後、多くの観客の⾜を引き⽌めたのが、韓国と⽇本にルーツを持つアーティスト、YonYon によるパフォーマンスです。グルーヴィーなヒップホップ、ファンクなどジャンルレスに織り交ぜ、ライブの熱気冷めやらない観客をさらに踊らせます。「Your Closet」など⾃⾝の歌唱も織り交ぜながらのステージに、観客はみなとみらいの夜景と夜⾵を楽しみながら YonYon の紡ぐ⾳楽を最後まで堪能していました。


glo™ “Way Better” ブースでは⾳楽ライブだけでなく、誰でも参加できる DJ スクールも実施されました。昨年のブルスカ開催時に⼤好評だった企画「glo™ NEXstage – THE NEX DJ」が、今年も実現。DJ を多数輩出し続ける「OTAIRECORD MUSIC SCHOOL」サポートの元、初⽇には講師として YonYon が登場。


YonYon は DJ の最も⼤切な技術である、曲と曲を繋ぐ「ミックス」「カットアップ」や、DJ 機材の操作を丁寧に解説。直前にメインステージでライブを⾏った RIP SLYME の曲を使いながら、初めての⽅でも楽しく DJ 体験ができる授業を⾏っていました。実際に初めて DJ を体験した参加者は、⾳に合わせて機材を操作。曲が上⼿く繋がったときには、観客からも拍⼿が起こっていました。
 
再び⻘空が広がった6⽉2⽇、最終⽇のブルスカ。この⽇のメインステージには、福岡からやってきたバンド、E.N.S & The Singers や新進気鋭のラップグループ KOMOREBI。さらに、ブルスカのテーマソングも⼿がける C.V.O が出演し、最終⽇の会場を盛り上げました。⼭下公園前では「能登復興⽀援パレード」も⾏われ、無数のハーレーが連なり、⾛⾏する様はまさに絶景。最後まで来場者を楽しませていました。


2⽇⽬の glo™ “Way Better” ブースには、国内外の⼤型フェスに多数出演する⼈気 DJ、TJO と、福岡のカルチャーを牽引する気鋭 DJ、YOSUKE が登場。
TJO による DJ スクールでは、「ノンストップで⾳楽をかけてその場の雰囲気を作ること」が DJ の役割だと説明し、曲と曲を繋ぐ⼯程を⼀つずつ丁寧に解説。「フィルター」「クラッシュ」といったエフェクトでの演奏技術も紹介しながら、最初の⾔葉どおりにブース内の雰囲気を作り上げていく様⼦を、観客も体を揺らしながら楽しんでいました。


DJ スクール終了後、TJO による DJ パフォーマンスがスタート。TJO にとって珍しいロックンロールを中⼼としたセットに、最終⽇のブルスカを楽しみに来場した観客が続々と集まってきます。ニルヴァーナ、JET、ヴァン・ヘイレン、クイーンなど次々と投下される名曲の数々に、ブース内の観客は⼿拍⼦やダンス、さらにはサビを⼝ずさむなど、TJO が創り出すグルーヴに酔いしれながら楽しんでいました。


ラストに登場した YOSUKE は、⼩⾬が降り始めた会場に太陽を取り戻すべく「Everybody Loves The Sunshine」のリキッドファンクからプレイをスタート。気持ちの良い2ステップやハウスなどを繋ぎ、ブルスカの終了を名残惜しむ⼈々を引き込みます。空に願いが通じたのか⾬はすぐに⽌み、ラストは Pharrell Williams「Happy」で多幸感あふれるセットを締めくくりました。


天候にも恵まれ、最⾼な⻘空のもと開催された今年の「BLUE SKY HEAVEN」。会場が⼀体となった⾳楽ライブや、迫⼒のバイクコンテンツなど、横浜はスタートからラストまで熱気に包まれ、無事に幕を下ろしました。
 
 

BLUE SKY HEAVEN 2024 (ブルースカイヘブン2024)

主催:ハーレーダビッドソンジャパン株式会社
後援:横浜市、⼀般社団法⼈横浜港ハーバーリゾート協会
⽇程:2024年6⽉1⽇(⼟)〜2⽇(⽇)
会場:⼭下ふ頭特設会場(神奈川県横浜市中区⼭下町)
出演:
■ BLUE SKY STAGE
RIP SLYME、Crystal Kay、SIRUP、Novel Core、eill、DJ KRO、CARDZ

■ glo™ “Way Better” BOOTH
DÉ DÉ MOUSE、ぷにぷに電機、YonYon、TJO、YOSUKE
WEB:https://blueskyheaven.jp/
 

block.fmとは


2011年11⽉11⽇、午後11時11分11秒。⽇本初のダンスミュージック専⾨インターネットラジオとして、国内外を代表する著名 DJ らとともに開局した block.fm。これまで数回に渡るリニューアルを経て、独⾃視点でキュレーションしたラジオ番組・ニュース配信を始め、ブランドや企業のイベントプロデュース、延べ約250万⼈を動員したオンライン・フェスティバル「BLOCK.FESTIVAL」など、事業領域は多岐に渡ります。
10周年を迎えるにあたり、block.fm はもう⼀度⾳楽メディアとしての本質に⽴ち返り、⽣活の⼀部になるようなラジオ番組を、いつでもどこでも新しい情報に触れられるニュース記事を配信し、ユーザーの皆様が“⾳楽の楽しさをもっと発⾒できる”プラットフォームを⽬指します。
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