NASA は現地時間7月12日に、1997年にリリースされたMissy Elliott(ミッシー・エリオット)のソロデビューシングル「The Rain (Supa Dupa Fly)」をディープ・スペース・ネットワークを使って金星に送信したとのことだ。ディープ・スペース・ネットワークとは、NASA が運用する深宇宙通信ネットワークのことで、米カリフォルニア、西マドリード、豪キャンベラの3か所に設置された地上局により、地球の自転や公転に影響されず、一年中、外惑星軌道を含む探査機との通信が可能となるというものだ。

「The Rain (Supa Dupa Fly)」は、カリファルニアにある NASA のジェット推進研究所から、ディープ・スペース・ネットワークにより地球から金星まで1億5800万マイルを光の速さで送信された。同様に金星に送信されたアーティストとしては、ビートルズに続く2人目のアーティストとなる。
 

Missy Elliott はこれについて、X に以下のように投稿している。

YOOO これはクレイジーだね!NASAと一緒に#OutOfThisWorldして、ディープ・スペース・ネットワークを通してヒップホップ・ソングを宇宙に初めて送ったんだ! 私の曲「The Rain」は、強さ、美しさ、そして自信を象徴する惑星の金星まで正式に送信された。空に限界はなく、これは始まりに過ぎない。

 

この計画は、NASA のコミュニケーションオフィスのデジタルおよび技術部門ディレクターであるブリタニー・ブラウンが、ミッシー・エリオットのチームにこのアイデアを提案して実現した。
ブリタニー・ブラウンは以下のように語っている。

宇宙探査とミッシー・エリオットのアートは、どちらも境界を押し広げることに関するものとなっています。ミッシーは自身のミュージックビデオで宇宙を中心としたストーリーテリングや未来的なビジュアルを取り入れていた実績があり、このありえないほど素晴らしいコラボレーションを行う機会として、本当にピッタリです。


Missy Elliott は現在ヘッドライナーとして Ciara(シアラ)、Busta Rhymes(バスタ・ライムス)、Timbaland(ティンバランド)と共に、北米をツアー中だ。