トランプ次期大統領の選挙運動で「Seven Nation Army」が無断で使用されたことを理由に訴訟を起こしていたアメリカのロックバンド The White Stripes（ホワイト・ストライプス）の Jack White（ジャック・ホワイト）と Meg White（メグ・ホワイト）が、トランプ次期大統領とその選挙運動チーム、そしてアシスタントであるマーゴ・マーティンに対する連邦訴訟を取り下げた。ただし、「訴訟取り下げは却下に留まる（without prejudice）」とされており、必要に応じて再び訴訟を起こす可能性もあるとしている。

・Seven Nation Army
The White Stripes はトランプ大統領の再選キャンペーンの最中となる9月に訴訟を起こしており、同訴訟ではトランプ陣営が「Seven Nation Army」をバックグラウンドにしたビデオを投稿したことに対し、法的措置を取ると表明した直後に提起されていた。
訴状には、「The White Stripes は、被告であるトランプが大統領として採用した政策や、彼が再選を目指して提案している行動に強く反対している」と記されている。

トランプに対して長年批判的な Jack White は米国大統領選挙での共和党の勝利を受け、長文の以下の声明を発表している。

トランプが人気投票で勝利した。話はそれで終わりだ。アメリカ人は明らかなファシストを選び、今後この独裁者気取りが望むことをアメリカは受け入れることになるだろう。

彼が何をしようとしているか、私たちは皆知っている：『プロジェクト2025』、国外追放、全国的な中絶禁止、自身の2期制限の廃止、プーチン支持、教育委員会の閉鎖、気候変動の悪化、LGBTQの権利制限、司法省のコントロール、最低賃金の抑制などなど。これらのどれもが、または全てが実現する可能性がある。この詐欺師が二度も多くのアメリカ人の目を欺くことに成功したのは、実に驚くべきことだ。