CityNews Toronto の報道によると、カナダ・オンタリオ州の州都トロントが2025年1月1日よりナイトライフ業界に関する新たな条例を発効、それによりトロント市内のナイトライフシーンは、現在の中心地であるダウンタウンのキングストリートウェスト地区のみならず、トロント市内の他の場所でも運営可能となるとのことだ。この新たな条例には、事業免許のカテゴリー名の変更と、会場が娯楽に利用できるエリアの最大数の増加が含まれている。
ただし、条例では全てのナイトクッラブは非居住用ビルに収容することが義務付けられており、1階または地下のみを占有でき、更に新たな会場はそのビル内唯一のナイトライフ会場である必要性があるとのことだ。

この新たな条例は、トロント市内のナイトクラブとバーの免許と、ゾーニングコードの広範な見直しから生まれたものとなる。トロント市役所は、2018年に見直しプロセスをスタート、4年間に渡る一連の協議セッションで住民や業界関係者と協議、その後、2023年12月、市議会はナイトエコノミーレビューを修正し、新たな条例の全身として、市内の商業地区にナイトクラブを開設できるようにした。


また今年初め、カナダ・ケベック州最大の都市であるモントリオール市も、市内に24時間営業のナイトライフ地区を設置することを承認し、ナイトライフ産業を支援することを発表した。

こういった動きに関して、ここ数年で他の国でも同様の変化が現れており、カナダの隣国であるアメリカでは、ニューヨーク市が昨年6月、多くのバーやレストランでのダンスを禁止する1960年代初期のゾーニングコードを撤廃している。