FKA Twigs（エフケーエー・ツイッグス）が3枚目のスタジオアルバム『EUSEXUA』をリリースした。同作は2019年リリースのLP『MAGDALENE』と2023年リリースのミックステープ『CAPRISONGS』に続く待望の続編となり、数ヶ月のうちにリリースされてきたタイトル曲「Perfect Stranger」「Drums Of Death」を含む先行シングルも収録されている。
 

Young Recordings からリリースされた『EUSEXUA』は、"SEX" と "euphoria（多幸感）" を組み合わせた造語。同アルバムは、FKA Twigs が映画「The Crow」の撮影でプラハに滞在していた際に、プラハのテクノクラブで過ごした深夜のひと時からインスピレーションを得たものであるとのことだ。

2024年に公開された映画「The Crow」は、1994年公開の映画でカルト的人気を誇るゴシック系アメコミ映画『クロウ/飛翔伝説』のリブート作品で、FKA Twigs は同作の中で悲劇的な死を遂げるヒロイン・シェリー役で出演している。
 

なお、『クロウ/飛翔伝説』は、ブルース・リーの息子で主演を務めたブランドン・リーが撮影中、銃で撃たれるシーンでまさかのレプリカの銃の中に実銃が混じっており発砲事故で命を落とし、当時大きなニュースとなったことでも知られており、また、Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）、Rage Against the Machine（レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン）、Pantera（パンテラ）、Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）、Helmet（ヘルメット）、The Cure（ザ・キュア）等がサウンドトラックに参加しており、音楽ファンからも人気の映画だ。

FKA Twigs は同アルバムについて以下のようにコメントしていた。

EUSEXUA は、存在の状態だ。
音楽、アート、セックス、一体感によってしばしば呼び起こされる、瞬間的な超越感。Eusexua の後には、至福の状態と無限の可能性を感じることができる。

同アルバムは、Koreless（コレレス）、Eartheater（アースイーター）、Sasha Stargate（サーシャ・スターゲイト）、そして FKA Twigs 自身が作曲家としてクレジットされている。
また、Kanye West（カニエ・ウェスト）と Kim Kardashian（キム・カーダシアン）の娘である North West（ノース・ウェスト）が、収録曲「Childlike Things」でフィーチャーされており、曲中では一部日本語で「こんにちは、私の名前はノースちゃん、カリフォルニアから東京、イエス様王様、神様称賛、イエスは唯一の真の神」と歌われており、近年プロテスタントとしての思想に傾倒し、現在東京在住と言われている Kanye West の影響を思わせる歌詞となっている。