Oasis(オアシス)の再結成ツアーが発表されて以来、チケット販売をめぐるトラブルが続いている。需要と供給に応じて商品やサービスの価格を自動的に調整するダイナミックプライシングの導入や購入手続きの遅延により、イギリスやアイルランドのファンの間で大きな不満が噴出しているという。


2023年10月、チケット販売を担当する Ticketmaster(チケットマスター)は、大量の転売チケットに関する調査を開始。その結果、約5万枚のチケットを無効化すると発表した。
問題となったのは、転売業者やボットを利用した購入だ。今回のツアーでは、1世帯あたり4枚までの制限が設けられていたが、複数の名義を使用して大量購入したケースが発覚。これに対し、Ticketmaster は2月10日に「この購入にはボットが使用されていると確認されたため、ツアーの規約に違反している」とし、対象となるチケットを順次キャンセル・返金している。
この件について Ticketmaster は、

不正転売を防ぐために、このツアーでは転売サイトでのチケット販売を禁止しています。正規ルート以外での購入は詐欺や返金のリスクを伴うため、避けるように。

と警告している。

そんな中、あるファンが X(旧Twitter)上で、Oasisのフロントマンである Liam Gallagher(リアム・ギャラガー)に直接意見を求め、以下のように投稿した。

「リアム、チケットの件についてどう思う?ファンがボット扱いされて、払い戻されてるみたいだけど?」

すると、Liam はわずか6分後に反応し、相変わらずのリアム節で返信。

俺がルールを決めたわけじゃない。俺たちは正しいことをしようとしてる。それが現実だ。俺はただのシンガーだ、俺に文句を言うな。


その後、ファンが「別に文句を言っているわけじゃなくて、ただ知ってるかどうか聞きたかっただけ」と釈明すると、Liam は「俺は全部見てるし、ちゃんと理解してる」と返している。

チケット問題は依然として混乱を招いているものの、兄弟喧嘩の和解によるツアーは、多くのファンにとって待ち望まれた歴史的な瞬間となることは間違いないだろう。