スウェーデン出身のエレクトロニック・ミュージック・アーティスト Eric Prydz（エリック・プライズ）が、6月1日にグランドオープンしたばかりのイビサの最新ベニュー [UNVRS] で、6月2日、６年間を掛けて開発されてきた最新ショー「Holosphere 2.0」を初公開した。
同クラブのオーナーである The Night League は、このショーを「地球上で最も先進的なクラブショー」であると称した。
「Holosphere 2.0」の目玉となるのは、巨大な球体構造物で、全ての部品をゼロからカスタムエンジニアリングしたものであるとのことだ。
 
[UNVRS] は、このインスタレーションは「エンジニアリンググレードの強度とほぼ完全な透明性の、極めて繊細なバランス」を実現していると表現。これは、巨大なメインルームとアリーナ規模のインフラによってのみ可能となる偉業であるとのことだ。
 
このビジュアルコンテンツは、Eric Pryds と著名 VFX アーティストの GMUNK を含む多数のデジタルアーティストのコラボレーションによるものとなる。米ロサンゼルスのスタジオを拠点とするチームは、クリスタルオーブ、プラズマボール、燃えるガラスを360度撮影し、それらの映像をレーザーマッピングで繋ぎ合わせ、没入型ホログラフィック環境に仕上げた。

それぞれのビジュアルループは、クリエイターたちが「独立したデジタル彫刻」と呼ぶもので、2019年に公開されたオリジナルの「Holosphere」と比較して、解像度、ピクセル密度、色深度が大幅に向上している。

しかし Eric Prydz は、「Holosphere 2.0」は「Holosphere」の続編ではなく、象徴的なショー・コンセプトを完全に再構築したものであると位置付けており、没入型エレクトロニック・ミュージック体験の新たな基準を確率する可能性を秘めている。
Eric Prydz は以下のように述べている。

我々は、これを6年間待ち望んでいた。

やりたかったからではなく、やらざるを得なかったからだ。Holosphere 2.0 は、あらゆる部分が特注でオリジナルなので、我々のビジョンに追いつくには、テクノロジーが必要だった。これこそ我々がずっと夢見ていたものだ。