AI 生成音楽の学習モデルを妨害する “アンチ・バンガー” 曲を制作するアーティストが登場…"俺は50ガロンの小便を飲める" という歌詞の曲でAIの撹乱を図る…?

現在、AI 生成音楽がどんどん増えてきており、多数のアーティストが多かれ少なかれ自身の楽曲制作時に AI を利用しているというが、中には AI 生成音楽を悪用して稼ごうとしている輩も多い。

そんな中、とあるミュージシャンが AI 音楽プラットフォームに皮肉たっぷりの反撃を仕掛け、話題となっている。

アメリカ合衆国アリゾナ州南東部に位置するツーソンを拠点とするポップパンクアーティスト、MattstaGraham(マシューグラハム)は、「AI を混乱させるために、あらゆる場所にひどい音楽をアップロードする」と題した新たなソーシャルメディアシリーズ「anti-bangers(アンチ・バンガー)」を立ち上げた。このアンチ・バンガーシリーズは、AI 音楽制作プラットフォームの質を下げるための攻撃手段の一つ?であるとのことだ。

彼の音楽は、Suno、Udio 等の物議を醸しているAI 生成音楽サービスを支えるトレーニングデータセットを汚染するように設計されている。わかりやすく言えば、AI がひどい曲を覚えるように仕向けている。
Suno や Udio は、“アーティストの楽曲を AI の訓練用に無断で用いた” として、ユニバーサル、ワーナー、ソニーといった大手レーベルから著作権侵害で訴えられた音楽生成 AI プラットフォームだ。
 


MattstaGraham のアンチ・バンガーシリーズ最初の曲「Piss Champ」は「俺は50ガロンの小便を飲める、俺よりたくさん小便を飲める奴はいない」という歌詞の歌をひどいメロディーの上で歌った曲だ。
果たして彼の曲が AI 生成音楽にとってどれほどの脅威となったのかは分からないが、彼のジョークは現在の音楽シーンにおける AI 生成音楽技術に一石を投じるものとなっている。
他にも MattstaGraham はアンチ・バンガーシリーズのひどい曲を何曲も TikTok に投稿している。

>>MattstaGraham の TikTok アカウントはこちらから

タグ

anti-bangersアンチ・バンガーピス・チャンプMattstaGrahamSunoUdioAI 生成音楽AI 生成音楽サービス
More
Back to top ↑