2024年9月に起訴・逮捕された、ヒップホップ界の重鎮 Sean "Diddy" Combs(ショーン "ディディ" コムズ)は、州をまたいで人を移動させて売春させた犯罪に関与した重罪で、2025年7月5日にアメリカ・ニューヨークにて有罪判決を受け、2025年10月3日に判決期日が設定された。3度目の保釈申請も却下された Diddy は、現在も収監中だ。
Diddy の弁護士である Nicole Westmoreland(ニコール・ウェストモーランド)は、恩赦の可能性について、米大統領 Trump(トランプ)政権と接触した事を認めた と米・Billboard 誌が伝えている。



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Diddy は、売春に関与した重罪2件で有罪判決を受け、最大で20年の懲役刑が科される可能性がある中、Nicole Westmoreland 弁護士は、「彼はまだ望みを持っている」と発表。また同弁護士は CNN の取材に対し、「私たちは恩赦に関して連絡を取り、話し合いを行った」と発表したが、Diddy 側がトランプ政権の誰と接触したのか、またトランプ氏が Diddy に対して恩赦を与える見込みがあるのかについての詳細は明かされていない。

トランプ大統領は、自身2期目の大統領任期中に、物議を醸す恩赦を複数実行している他、ヒップホップ界の人物への恩赦・減刑も実行している。Death Row Records の共同創設者 Michael “Harry-O” Harris(マイケル "ハリ-O" ハリス)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Kodak Black(コダック・ブラック)らに恩赦を与えている。

また Newsmax のインタビューによると、トランプ大統領は「彼は基本的には "半分無実" のようなものだった……私は彼ととても仲が良くて、いい関係だったし、彼は良い人に見えた。そんなに親しいわけではなかったけれどね」と語ったが、それに続けて「ただ、私が大統領選に出馬したとき、彼は非常に敵対的だった」としており、過去の Diddy によるトランプ大統領に対する "あまり好意的でない" 発言が、恩赦を見送る理由になるかもしれないことを示唆したと、米・Billboard 誌が伝えている。

トランプ大統領は、Diddy からの敵対的な言動が恩赦に影響するかどうかについて問われると「恩赦を "より難しいものにする" ことは間違いない」と述べると共に「(恩赦は)おそらく "ノー" の方が可能性が高い」と認めたとのことだ。